鹿児島県トカラ列島近海では、過去に群発的な地震活動が度々発生してきましたが、これらの地震活動を引き起こす要因は明らかになっていませんでした。東北大学、北海道大学、鹿児島大学の共同研究チームは、国土地理院の運用するGEONET観測局とソフトバンクの独自基準点のGNSS観測データの解析を実施しました。解析の結果、解析開始日である 2019年以降に発生した4回の群発地震活動の発生期間中に、過渡的な地殻変動が観測されました。また、2025年群発地震の期間中には、地震活動域の拡大に対応して、それまでの事例では見られなかった時空間的特徴を有する地殻変動が観測されました。2025年群発地震に同期した過渡的変動の力源モデルを推定した結果、これらの地殻変動は、非地震性すべりによるものであることが示唆されました。
本成果は、2026年7月1日付で学術誌Earth, Planets and Spaceに掲載されました。

タイトル:Recurrent earthquake swarms and transient crustal deformation off the Tokara Islands, southern Japan: Insights from the 2025 swarm sequence
著者:Yutaro Okada, Yusaku Ohta, Miku Ohtate, Yoshiaki Ito, Mako Ohzono, Hiroshi Yakiwara, and Shigeru Nakao
URL:https://link.springer.com/article/10.1186/s40623-026-02489-6
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