高校生の皆さん!3年ぶりに実験を体験いただけるイベント開催です!
理学部生物科学科(高分子機能学専修)では、11テーマの体験コースを提供します。
北海道大学オープンキャンパスは事前申込での参加となり、理学部生物科学科(高分子機能学専修)では、抽選方式で受付、後日当選結果のご案内となります。
申込には、北大オープンキャンパスへの「抽選申込」および「実習希望調査」両方の申込が必要です。
北大OPEN CANPUS 理学部申込ページ からお申し込みください。
【日時】2022年8月8日(月)9:00-16:00
【開催場所】北海道大学 理学部2号館&次世代物質生命科学研究棟
【募集対象】高校生 49名 / 高校生インタビュー 6~10名
【問合せ先】polyjimu(アットマーク)sci.hokudai.ac.jp
【集合場所】理学部棟5号館2階203室(大講堂)ヘ集合
理学部生物科学科(高分子機能学)・高校生限定プログラム(体験入学)概要 < 実験・実習 /その他 >
プログラムNO24.「生きものにちかい材料「ゲル」を作ろう」 定員6名
生きものは、柔らかく水を含んだ素材「ゲル」で出来ており、大変優れた機能を持っています。例えばカメレオンは、興奮すると体の色を変えることが出来ます。我々は、様々な高強度、高機能ゲルを作り、生きものに似た「すごい機能」を実現しようとしています。このプログラムでは、世界一強いDNゲルの合成、刺激によって色が変わるカメレオンゲルの体験などを通じて、皆さんにゲルの面白さを実感してもらいます。
プログラムNO25.「がんの悪さを直接見てみよう!」 定員6名
がんは、現在日本をはじめ世界各国で死因の一位となっている病気です。そのため、がんの研究は世界中で盛んにおこなわれています。がんの原因となるものは「がん細胞」であるため、がん細胞の性質を調べることががん研究にとって非常に重要です。このプログラムでは、がん細胞の性質、特に「悪さ」を直接見てもらいます。がん研究の最先端をぜひ体験してください。
プログラムNO26. 「分子一つ一つの重さから何がわかるか?~質量分析技術と生命科学、そしてその先へ~」 定員6名
我々の体を構成するDNA、タンパク質、糖鎖は、核酸、アミノ酸、単糖などの単位構造が連なった分子であり、その組み合わせによって異なる重さ(質量)となります。質量分析技術ではこのような分子一つ一つの重さを調べることができるため、その分子がどのような原子の組み合わせでできているかが予想できます。さらに、特定の重さの分子を分解してその中の配列を探ることも可能です。分子の重さで生命の神秘を探ってみませんか
プログラムNO27.「生体分子のカタチ」を調べてみよう!~化学で!バイオで!創薬で!大活躍のNMR装置を体験!」 定員5名
DNAやタンパク質といった「生体分子」は、炭素、酸素や水素といった単純な原子の組合せから出来ています。私たちヒトをはじめとしたすべての生物の体内では、これらの分子が複雑な生命現象のすべてを担っています。これらの生体分子がはたらく複雑な仕組みを理解するためには、「分子の構造(=カタチ)」について知ることが重要です。この「分子の構造」を調べるために、私たち科学者が有機化学や生物学の分野で用いるのが「核磁気共鳴(NMR)装置」と呼ばれる、強力な超伝導磁石を使った実験装置です。当日は、実際の研究に使われている数千万円~数億円もする核磁気共鳴装置を、特別に自分自身で実際に操作して、「分子の構造」を調べる実験を体験します!
プログラムNO28. 「DNA鑑定をしてみよう」 定員4名
DNA鑑定は犯人特定の有力な方法の一つとして広く用いられています。本コースでは、私たちが警察で、事件現場に残されたDNAと、数名の容疑者から採取したDNAから、犯人を特定するという設定のもとで実験を行い、DNAが現代社会にどのように利用されているのかを学びます。
プログラムNO29. 「作ろう!観察しよう!遺伝子組換えタンパク質!」 定員4名
遺伝子組換え技術は、現在の生命科学研究において、必要不可欠な技術となっています。この体験入学では、大腸菌を外来タンパク質の「合成工場」として利用する組換え技術を学びます。合成させるタンパク質は、クラゲ由来の光るタンパク質とその変異体です。このタンパク質の遺伝子を大腸菌内へ導入し、細胞内で大量に合成させる方法を学びます。また、それらのタンパク質を取り出して、神秘的に光る様子を観察します。この体験入学を通して、分子生物学者としての第一歩を踏み出しましょう!
プログラムNO30. 「体験☆負けるな小腸・頑張れ免疫!」 定員6名
小腸のパネト細胞 (Paneth cell)は、バイ菌がやってくるとαディフェンシンを分泌して自然免疫の作用で
すばやく殺菌します。実験を通して、からだの中で働いている「免疫」を体験しましょう。
① 免疫の現場、小腸の組織を見てみよう!
② 免疫の瞬間、αディフェンシンが細菌を秒殺するのを目撃しよう!
③ 免疫のエース、パネト細胞の顆粒を光らせてみよう!小腸を色素で染色、位相差顕微鏡で観察し、
さらに、パネト細胞の顆粒にあるαディフェンシンを蛍光免疫染色して、共焦点レーザー顕微鏡で詳しく観察しよう。
プログラムNO31. 「人工甘味料アスパルテーム合成(ペプチドカップリング)」 定員4名
私たちの体を構成している核酸・タンパク質・糖鎖・脂質などの生体分子には利き手が存在し、鏡に映った関係にある鏡像異性体(光学異性体)が存在します。分子の利き手は分子の味や匂い、あるいは薬剤の効能に左右するため、私たちの身の回りにある分子の利き手を理解することは食品科学や創薬研究に欠かせません。利き手を制御しつつ、思いのままの分子を作る技術が有機合成です。今回のプログラムでは、この有機合成を体験し、分子の利き手をより身近に感じていただけたらと思います。
プログラムNO32. 「次世代医療材料「ゲル」を合成しよう」 定員4名
私達の身体は柔らかくて水分を多く含んだ物質状態いわゆるゲルといえます。人工材料としてのゲルは、生体に近く医療展開が期待されながらもゼリーのような材料のため、壊れやすく扱いにくく応用展開が進んできませんでした。本体験学習では、人工ゲルの弱点を克服した強靭なゲルを手軽に合成し、将来の医療について一緒に考えたいと思います。
プログラムNO33. 「逆空間でナノメートルの構造を見てみよう」 定員4名
我々の体はマクロには丸みのある形を取っていますが、ナノレベルで見ると、実は無数の紐(高分子)からできています。これらの紐が高次構造を形成し、さらに複合体を形成することで、複雑に制御された機能を発現しています。今回のプログラムでは、ソフトマターのナノ構造と、それによってもたらされるユニークな物性の発現メカニズムについてご紹介します。
プログラムNO34. 「体験!研究者にインタビュー」 定員2グループ(3~5名/グループ)
門出健次 教授・加藤真樹(研究戦略室長)、徂徠裕子(研究戦略室員/広報担当)
研究者は普段どのようなことを考えているのでしょうか?どのような研究を、どのようなモチベーションで、どのように進めているのでしょうか?研究者の仕事は研究だけなのでしょうか?高分子機能学専修の研究者にインタビューして、研究紹介動画作りに参加してみましょう!
●インタビュー受入研究室
【キラルを知れば、肥満が治る?】化学生物学研究室(門出教授)
https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf/lab/chemical-biology
【光を感じるタンパク質とは?】生物情報解析科学研究室(出村教授)
https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf/lab/biological-information-analysis-science
【がん細胞の動きを止めろ!】細胞ダイナミクス科学研究室(芳賀教授)
https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf/lab/cell-dynamics
【人工軟骨を実現したい!】転成ソフトマター研究室(黒川教授)
https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf/lab/transformational-soft-matter
【いろんな波を蛋白質にあてて遊ぶ】構造生物化学研究室(尾瀬教授)
https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf/lab/structural-and-biological-chemistry
【細胞分裂は、なぜ等分になるんだろう?】細胞装置学研究室(上原准教授)
https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf/lab/cellular-machinery-science