三上直之と100人の市民カイギミニパブリックス参加熟議のデザイン

開催日

202399
お申込み期間
2023823
受付終了

三上直之さん(北海道大学 高等教育推進機構 准教授)が、2023年10月より名古屋大学 大学院環境学研究科(教授)に転任することが決まりました。三上さんは科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の初代スタッフとして北大に着任して以来、18年間にわたってサイエンスコミュニケーションに関わる研究教育活動や自治体を巻き込んだコンセンサス会議の実践に取り組みました。また、昨年(2022年)から1年間イギリスに滞在しました。そこで、海外の事例なども合わせて紹介してもらうために、3部に渡るイベントを企画します。三上さんの研究と実績を若い方をはじめ多くの方と共有し、引き継いでいくために「三上直之と100人の市民カイギ」と題したイベントを実施します。多くのみなさまの参加を心よりお待ちしております。

日時

2023年9月9日(土)13:00〜(開場12:30)

会場

北海道大学 高等教育推進機構 S1講義室(第1部・第2部)・カフェdeごはん(第3部)

対象

どなたでも参加可・以下の申込フォームに8月23日までに入力
参加申込みフォーム→

プログラム

13:00~14:45 第1部:CoSTEP講義「ミニ・パブリックスと参加・熟議のデザイン」
 重要な公共的課題についての意思決定に、幅広い市民が参加して議論するための仕組みとして、無作為選出などにより社会の縮図となる一般の人びとを集めて話し合う「ミニ・パブリックス」という方法があります。その代表的な手法であるコンセンサス会議や市民陪審、討論型世論調査などは、科学技術への市民参加にも国内外で長く用いられてきました。近年では、気候変動対策にこの方法を応用した気候市民会議が、欧州を始めとして、日本を含む世界各地で行われるようになっています。参加者の無作為選出、バランスの取れた情報提供、参加者同士の熟議、結果の政策決定などへの活用という4つの設計上の特徴に注目してミニ・パブリックスについて学びつつ、科学技術に関わる社会的な問題の解決に向けて人びとが共に考え協働するための参加と熟議のデザインについて考えます。
 また、2005年のCoSTEP設立以来取り組んできた参加・熟議の実践についてもふりかえります。
※第1部はCoSTEP講義を特別に一般公開します(対面受講のみ)。公開にあたっては申し込みフォームに記載されている注意事項を遵守するようにお願いいたします。

14:45~15:00 休憩

15:00~16:30 第2部:「三上直之さんと語る」
 第1部の講義をうけて、「100人の市民カイギ」というタイトルの通り、三上さんを囲んで一緒に考え、語り合います。共同研究者として、気候市民会議やミニ・パブリックスの研究・実践を三上さんと共に行ってきた、江守正多さん(東京大学未来ビジョン研究センター教授)や八木絵香さん(大阪大学COデザインセンター教授)らも、会場で直接、議論に加わります。
 予想もしない姿へと世界が急激に変化する可能性がこれまでになく高まる中、それでも希望を持てる未来を描くには、私たち自身の価値観やライフスタイルの更新も必要です。ここでは気候市民会議を一つの事例として、持続可能な社会に向けたシステムの変革につながる対話や参加のデザインとはどのようなものか、その実践において科学技術コミュニケーションの担い手はどのような役割を果たしうるかなどを「100人」の創意や思いを集めて、一緒に考えます。

※対面とZoomのどちらでも参加可

17:00~19:00 第3部:懇親会
カフェdeごはん(北大正門入ってすぐ左手) 会費:4,000円(当日懇親会会場で徴収)

問合せ先

sohtsu (at) sci.hokudai.ac.jp(北海道大学大学院理学研究院 大津珠子)

主 催:100人の市民カイギ実行委員会
実行委員会(50音順):池田貴子、大津珠子【代表】、片岡良美、川本思心、川本真奈美、郡伸子、中村景子、松本(小川)ちひろ、宮入隆

共 催:北海道大学CoSTEP・北海道大学大学院理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 科学技術コミュニケーション研究室・北海道大学大学院理学研究院

(北海道大学大学院理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 科学技術コミュニケーション研究室のウェブページより転載)