先端生命科学研究院では所属の研究者(教員、博士研究員、博士後期課程学生)に対し、海外でセミナーを実施する等、国際的なネットワークを形成するための海外渡航費支援を行っています。
支援を受けた研究者のレポートを紹介します。
フランス・グルノーブルでの研究交流と構造細胞生物学の新たな展開
尾瀬 農之(おせ とよゆき)
先端生命科学研究院 教授
フランス・Institut de Biologie Structurale
2026年9月22日~10月2日
今回、先端生命科学研究院およびフランス・グルノーブル、Institut de Biologie Structurale (IBS)からの旅費支援により、グルノーブルに滞在し、セミナーや研究打ち合わせをすることができました。グルノーブルでは、原子力・代替エネルギー庁(CEA)・フランス国立科学研究センター(CNRS)・グルノーブル・アルプ大学(UGA)の研究者にも環境を提供すIBSほか、欧州分子生物学研究所グルノーブル(EMBL Grenoble)、欧州シンクロトロン放射光施設(ESRF)、ラウエ・ランジュバン研究所(ILL)など分子・構造生物学の連携体として、Partnership for Structural Biology(PSB)が整備されており、一つのキャンパスで細胞生物学・システムバイオロジーと放射光解析・中性子解析・電子顕微鏡・NMR(核磁気共鳴装置)を組み合わせた統合的な解析ができます。
今回、私はIBSでセミナーをおこなう機会に恵まれ、CNRS、EMBL、UGAの研究者も数多く参加してもらえました。セミナー内容は、私達の研究室の1つの柱となっているJAK-STAT経路に関するもので、研究室スタッフや学生の皆さんが日々進めてくれている研究を総説的に話すことができました。学会での発表と異なり、セミナーは長い時間をつかうことができ、また、1名だけの発表のため、セミナー内やその後の交流時間においても、多くの質問・議論をおこなうことができ、非常に有意義なものとなりました。
非常に深い議論をできた研究者のうちの一人(カルロ)は、よく聞いたところ、EMBLハンブルグのSTAT蛋白質で非常に有名な大御所の研究室の所属であったり、等、欧米でよくあるように、ランチタイムなどで話しているとすぐに有力研究者と繋がる状況は懐かしい思いになりました。

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