同窓会理事長挨拶

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門出健次

令和6年度から、理事長を務めております門出健次と申します。どうぞよろしくお願い致します。

私は、1984年に本学理学部化学科を卒業し、その後、理学研究科へ進学、更に、理学部助手に採用されました。ここまでですと、よくあるアカデミックキャリアですが、その後の渡米を機会に、北大を一度、飛び出しました。帰国後は、東北大学反応化学研究所で助手として、新分野に挑んでおりましたが、縁あって2001年に再び、理学部、ただし、学科違いの高分子学科の准教授として、戻ってまいりました。北大理学部を一度離れた分、北大理学部への思いが強くなったと思っています。

本学では、7割の学生が道外から入学され、卒業・修了後は、道外機関において職に就かれる卒業生が多いのが特徴となっています。道外入学者の中には、札幌や北海道に魅せられて、場所限定就職をしてくれる卒業生もおりますが、ほとんどの場合はやはり道外就職が多いようです。そんな事情もあり、関東地方の大学と比較すると、卒業生と在校生とのつながりが希薄なところがあります。同窓生は、大学としても最も重要な人的資源であり、同窓会はその中心にあるべき組織と考えております。昨今、同窓会離れがさけばれています。理由として聞こえてくるのが、ベネフィットが不明である、という意見です。2030年には、理学部創立100周年。伝統ある理学の精神を未来につなぐために、だれのための同窓会なのか、何のための同窓会なのかを再定義し、人と人を結ぶ組織を作れればよいと思っております。理学部に育てていただいた一人の卒業生として、微力ながら貢献させていただきます。

化学科1984年卒業(化学54期)
理学部生物科学科高分子機能学専修 大学院先端生命科学研究院教授 門出健次