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化学部門:角五 彰准教授らが ヒューマンフロンティアサイエンスプログラム 「HFSP AWARDS 2021 研究グラント」を受賞

北海道大学大学院理学研究院の角五 彰准教授らが、ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラムの 「HFSP AWARDS 2021 研究グラント」を受賞しました。

賞の概要

ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(以下,HFSP)は, 1987年のヴェネチア・サミットにおいて,中曽根首相 (当時) の提唱により創設された国際的な研究助成事業です。生体が持つ,精妙かつ複雑なメカニズムの解明を中心とする基礎研究を,国際的に共同して推進し,その成果を広く人類全体の利益に供することを目的として,研究費の助成等を行っています。

今回受賞した研究グラントは,国際共同研究チームへの研究費の助成を行うものです。2021年度は709件の申請があり,そのうち本研究課題を含む21件の国際共同研究プロジェクトが採択されました。

受賞内容

【研究課題】
Structural damage to axons resulting from repetitive mechanical motion
(反復性の機械運動に起因する軸索への構造的な損傷に関する研究)

【受賞者】
ヘンリー・ヘス(コロンビア大学生体医工学部 教授)(代表)
角五 彰(北海道大学大学院理学研究院 准教授)
ビットリア・ラファ(ピサ大学生物学科 教授)
オリット・シェフィ(バーイラン大学工学部 教授)

【公開日】
2021年4月6日(火)

受賞理由

本研究プロジェクトでは,アメリカ,日本,イタリア,イスラエルの4人の研究者,ヘンリー・ヘス教授 (バイオメカニクス),角五 彰准教授(物質科学),ビットリア・ラファ教授(神経科学),オリット・シェフィ教授 (再生医学)が国際共同研究チームを構成し,「細胞(神経細胞)が長期間に渡りどのようにして機能を維持しているのか,また損傷に対してどのように修復させているのか」といったメカノバイオロジーにおける未解決問題に,3年間に渡り取り組んでいきます。本研究は,細胞が様々なタイムスケールでどのように恒常性を維持しているのかという問いに対しても新たなる示唆を与えるものと期待されます。

 

詳細はプレスリリースをご覧ください。