設立目的沿革

設立目的

自然科学分野の深化と多様化は21世紀に入ってますます加速され,その研究成果は新たな学際分野を生み出すと共に様々な先端的技術を創出しています。

また,グローバリゼーションと世界的な「知」と「知」の大競争時代にあって,基礎から応用に至る科学研究の基盤強化と先端科学研究を担う人材育成の一層の強化が学問的にも社会的にも急務となっています。

理学研究院は自然科学分野の基礎的研究,及びその研究成果を社会生活の向上に役立てるための実践的応用研究を行うことを目的として設立され,数学・自然科学分野で世界水準の研究を展開し,優れた若手研究者を育成しています。

本研究院では,数学部門,化学部門,物理学部門,地球惑星科学部門及び生物科学部門の5部門と附属地震火山研究観測センター,附属ゲノムダイナミクス研究センター,附属原子核反応データベース研究開発センターの附属施設等のほか,先端生命科学研究院,低温科学研究所,電子科学研究所,触媒科学研究所等とも連携して教育研究を推進しています。

沿革

2006(平成18)年4月に,理学研究科を教育組織としての理学院と研究組織としての理学研究院に大別して再編しました。理学研究院は従来の5専攻(数学,物理学,化学,生物科学,地球惑星科学)を組み替え,数学,化学,物理学,自然史科学,生命理学の5部門を設置しました。理学研究院に所属する教員は,その多くが理学院での大学院教育を担当しましたが,一部は生命科学院での大学院教育を担当することとしました。

2010(平成22年)4月,21世紀に入って深化と多様化が加速する自然科学の進展に対応すべく,理学研究院は学部においては理学の基礎となる部分の教育の一層の充実を図る一方で,大学院においては他学院との連携も視野に入れて発展的・専門的教育を柔軟に展開することとしました。具体的には先端生命科学研究院(先端生命科学部門)から化学担当及び生物科学担当の教員を迎え入れ,また生命理学部門(生命融合科学分野)の教員が先端生命科学研究院へ移行することで,教育担当を整理強化した上で,大学院教育組織である「理学院」を改組し,「生命科学院」と同年に新たに設置された「総合化学院」との連携を図りました。

附属施設については,理学研究科から移行した附属地震火山研究観測センターに加えて,2008(平成20)年10月に,創成科学共同研究機構(当時)ゲノムダイナミクス研究部門を研究院に移行させ,附属ゲノムダイナミクス研究センターを設置しました。さらに,研究院内措置として置かれていた原子核反応データ研究開発センターを附属施設化し,附属原子核反応データベース研究開発センターとして2011(平成23)年5月に設置しました。

平成18年

理学研究科を「理学研究院」と「理学院」に改組。

理学研究院に数学部門,化学部門,物理学部門,自然史科学部門,生命理学部門の5部門を設置。

理学院に数学専攻,化学専攻,量子理学専攻,宇宙理学専攻,自然史科学専攻,生命理学専攻の6専攻を設置。

理学院への改組に伴い,他部局から参加する教員も基幹講座の教員として取り扱うため協力講座を廃止。

理学部の学科目「地球惑星物質科学」と「地球物理学」を統合し,「地球科学」を設置。

理学研究科附属地震火山研究観測センターは,理学研究院附属となる。

理学研究科生物科学専攻の大学院連携講座「基礎産業生物科学」((独)産業技術総合研究所)は,理学院生命理学専攻の大学院連携分野となる。

理学研究科生物科学専攻の糖鎖精密化学,計算分子生命科学,生命分子機能学(塩野義)の3寄附講座は,大学院先端生命科学研究院の設置に伴い,同研究院の寄附分野に移行。

平成19年

理学研究院に原子核反応データ研究開発センター(研究院内措置)を設置。

理学院の宇宙理学専攻に大学院連携分野「核データ」((独)日本原子力研究開発機構)を設置。

理学研究院に分子情報連携研究センター(研究院内措置)を設置。

理学研究院に字宙観測基礎データセンター(研究院内措置)を設置。

平成20年

理学院化学専攻に大学院連携分野「先端機能化学分野」((独)物質・材料研究機構)を設置。

理学研究院にゲノムダイナミクス研究センターを設置。

理学研究院に元素戦略教育研究センター(研究内措置)を設置。

平成21年

理学院の量子理学専攻に大学院連携分野「先端機能物質物理」((独)物質・材料研究機構)を設置。

理学院の宇宙理学専攻に大学院連携分野「飛翔体観測」((独)宇宙航空研究開発機構)を設置。

平成22年

理学研究院の再編に伴い,生命理学部門(生命融合科学分野)の名称を生物科学部門(生物科学分野)に変更。

総合化学院の設置に伴い,化学専攻は同学院に移行。

生命科学院の改組に伴い,生命理学専攻は理学院から同学院に移行。

理学院量子理学専攻が物性物理学専攻に名称変更。

平成23年

理学部地球科学科が地球惑星科学科へ名称変更。

理学研究院に附属原子核反応データベース研究開発センターを設置。

平成24年 理学研究院に国際化支援室を設置。
平成27年

理学研究院自然史科学部門が地球惑星科学部門へ名称変更。

理学院の物性物理学専攻に大学院連携分野「スピン共鳴性物理学」((独)理化学研究所)を設置。

理学研究院にアクティブラーニング推進室を設置。

学内共同利用施設のエネルギー分散・波長分散蛍光X線分析研究室が地球惑星固体物質解析システム研究室に名称変更。

平成28年

理学研究院に学生生活相談室,国際理学連携教育センター,研究戦略室,広報企画推進室を設置。

国際理学連携教育センターに医理工連携教育推進室,理学教育国際化推進室を設置。

国際理学連携教育センター設置に伴い,アクティブラーニング推進室を同センターへ移行。

平成29年 国際理学連携教育センターに数理連携推進室を設置。
平成31年

地球惑星科学部門に北海道気象予測技術開発分野(北海道気象技術センター)(寄附分野)を設置。
国際理学連携教育センターに化学連携教育推進室を設置。

研究戦略室が教育研究戦略室へ名称変更。