化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)/⼤学院理学研究院 前⽥ 理教授がフンボルト賞を受賞

【賞の概要】
フンボルト賞は、ドイツのアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の創設による国際的学術賞で、 学術における基礎的な発⾒、新たな理論や洞察が、⾃⾝の研究分野内外に⼤きなインパクトを与え、 今後も最先端の研究成果を⽣み出していくことが期待される研究者に対して授与されます。候補者の 選考は、原則としてドイツの研究者からの他薦によって⾏われ、受賞者はドイツでの研究滞在に招待 されます。
【受賞内容】
研究課題 理論化学、計算化学 受 賞 者 前⽥ 理(総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)及び ⼤学院理学研究院 教授) 授 賞 式 2025 年 6 ⽉ 26 ⽇(⽊) ベルリンにて開催
【受賞理由】
理論化学・有機化学を代表する研究者の⼀⼈。計算化学による化学反応予測法の先駆者、かつ、反 応予測データベース構築の可能性にも道を拓いた。また、化学合成分野における機構解明や新反応の 発⾒にも⼤きく貢献している。ドイツでは有機触媒を⽤いた不⻫反応の機構解明に焦点を当てる。
【受賞者のコメント】
このたび、由緒ある国際賞を賜り、驚きとともに⼤きな喜びを感じております。ご推薦くださった ベンジャミン・リスト先⽣(ドイツ マックス・プランク⽯炭研究所教授及び北海道⼤学ユニバーシテ ィプロフェッサー、WPI-ICReDD 特任教授)に、⼼より御礼申し上げます。今回の受賞は、WPI-ICReDD の枠組みにおいて進めてきた研究をご評価いただいた結果であると受け⽌めており、ICReDD を⽀え てくださった多くの皆様に深く感謝申し上げます。現在の私には⾝に余る光栄ではありますが、その 栄誉にふさわしい成果を今後の研究活動を通じて⽰していく所存です。また、本賞はドイツとの国際 交流の促進を⽬的の⼀つとして掲げていますので、引き続きリスト先⽣との共同研究に取り組み、そ の⽬的に貢献してまいりたいと考えております。
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