研究テーマ | 反応経路自動探索法の開発と様々な化学現象への応用 |
研究分野 | 理論化学, 計算化学 |
キーワード | 遷移状態, 反応経路探索, 反応速度論 |
プロジェクト | 文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラム 「化学反応創成研究拠点」 JST-CREST 「新機能創出を目指した分子技術の構築」 |
研究テーマ | 反応経路自動探索法の開発と様々な化学現象への応用 |
研究分野 | 理論化学, 計算化学 |
キーワード | 遷移状態, 反応経路探索, 反応速度論 |
プロジェクト | 文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラム 「化学反応創成研究拠点」 JST-CREST 「新機能創出を目指した分子技術の構築」 |
様々な化学反応の発見は、生活の利便性の向上、環境問題や食糧問題の緩和、医薬や医療の課題解決へとつながります。しかしながら、一つの非常に重要な化学反応を発見するのに10年以上を要するということも珍しくはありません。私は、コンピュータを用いる計算化学を駆使して、新たな化学反応を次々と発見できる枠組みの構築を目指しています。
新たな化学反応を次々と発見する夢の実現に向けて、北海道大学では化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)を立ち上げました。このプロジェクトは、文部科学省と日本学術振興会がサポートする「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」の一つとして2018年10月からスタートしたものです。WPI-ICReDDでは、計算科学、情報科学、実験科学を高度に融合し、コンピュータで化学反応をデザインした上で実験する枠組みを確立することで、新たな化学反応の発見を大幅に加速します。WPI-ICReDDでは、拠点長の私を含む11名の北大教授に加え、米国、仏国、独国から3名のトップ研究者を招聘し、計14名の主任研究者の協力によって本課題に取り組みます。
小学生のときに、アインシュタインの特集番組を見て原子・分子の世界に憧れました。中学から大学までの間は、もう少し堅実な将来を考えていましたが、大学の卒業研究で研究の楽しさに気づくきっかけをもらい、考えが変わり始めました。修士1年のときに、現在も手掛けている化学反応経路に関する研究を開始して、その面白さに引き込まれてしまい、そのまま博士課程へと進学しました。その研究を発展させることに15年余り没頭し続けた結果、大学教授にまでなることができました。