南極の昭和基地沿岸から新種の動物を発見
今回,1981年にスクーバ潜水により水深8~9メートルから採集された海産動物標本を研究する過程で,キブクレハボウキ属に含まれるゴカイ類の未記載種(名前のついていない種)と昭和基地周辺から初報告となる種が見出されたので,それらの新種記載と再記載を行いました。キブクレハボウキ属は南極域固有のグループであり,ゴカイ類による南極という極限環境への適応を研究する上で良い材料となると考えられます。
本研究により,世界最浅記録となる水深8メートルというスクーバ潜水で採集可能な浅海にも同属のゴカイ類が生息することが明らかとなったことで,生きた個体を用いた研究展開が期待されます。
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