研究ニュース

化学合成と酵素合成のハイブリッド化が拓く天然物合成の新展開 ~ガン活性を発現する多環性アルカロイド群の系統的迅速合成

東京農工大学大学院工学研究院応用化学部門の大栗 博毅 教授,生命機能科学部門の浅野 竜太郎 准教授,北海道大学大学院理学研究院化学部門の及川 英秋 教授,南 篤志 准教授らは,酵素合成と化学合成を融合し,制ガン活性をもつ多環性アルカロイド群を柔軟に迅速合成するハイブリッドプロセスを開発しました。

酵素変換で得られる中間体を単離せずに連続的に官能基を変換し、化学合成したシンプルな基質から複雑な五環性母骨格をわずか一日で合成することに成功しました。

更に2~3工程の化学変換を施して、ジョルナマイシン、サフラマイシン類の系統的な全合成に成功しました。

本研究成果は、アメリカ化学会 Journal of American Chemical Society(8月16日付)のオンライン版に公開されました。

 

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