講義情報

「ノーベル賞の化学」「化学のフロントランナー」は1年生が選択科目で受講できます。
化学科教員のオムニバス形式になっており、化学科に関連する研究分野に触れることができる授業です。

ノーベル賞の化学

化学は物理学と生物学の中間に位置しており、その対象は原子から細胞までスケールも広く、非常に多彩な内容を含んでいます。「ノーベル賞の化学」の講義では、理学部化学科の教授が歴代のノーベル化学賞受賞にまつわるエピソード等を紹介しながら、化学の専門分野をわかりやすく解説します。

テーマ 担当教員(研究室名)
ガイダンス 部門長、ほか全員
クロスカップリング 清水 洋平 准教授(有機金属化学研究室)
不斉合成 永木 愛一郎 教授(有機反応論研究室)
複雑な有機分子の多段階合成 谷野 圭持 教授(有機化学第二研究室)
ホストゲスト化学から超分子へ 鈴木 孝紀 教授(有機化学第一研究室)
生理現象を化学的に理解する 阿部 一啓 教授(分子生命化学研究室)
光で見るタンパク質の発見と医学・生命科学における応用 丹羽 伸介 教授(生物化学研究室)
人工知能が設計する材料 高橋 啓介 教授(情報化学研究室)
空間の化学 福島 知宏 講師(物理化学研究室)
巨大分子の化学 佐田 和己 教授(物質化学研究室)
物質が“変身”する舞台 —表面・界面の化学— 村越 敬 教授(物理化学研究室)
化学結合とは何か 石垣 侑祐 准教授(有機化学第一研究室)
従来見えないものがくっきり —超解像顕微鏡— 上野 貢生 教授(分析化学研究室)
巨大分子の計算化学 前田 理 教授(理論化学研究室)
コンピューターで分子の性質や反応を明らかに 武次 徹也 教授(量子化学研究室)

化学のフロントランナー

研究としての「化学」は、物質を構成している原⼦、電⼦の挙動から、現代のわたしたちの⽣活に豊かさや快適さをもたらす多種多様な物質(コンクリートなどから医薬品まで)の設計と合成、今後⼤きな課題となる持続可能なエネルギー⽣産、あるいは新たな創薬や医療につながる⽣物のしくみに⾄るまで、私たちの⾝の回りのミクロな世界からマクロの世界まで、ありとあらゆるものをその研究対象としています。⾼校の授業科⽬としての「化学」の枠をはるかに超えたこのような「化学」の多様性と応⽤性、さらにはこれからのさらなる展開などを、様々な分野の専⾨家が最先端のトピックスを元にわかりやすく紹介することで、最先端の化学研究の現状とこれからの⽅向性を理解し、その将来の展開を描きます。

テーマ 担当教員(研究室名)
高分子で機能をつくる 佐田 和己 教授(物質化学研究室)
神経機能を支える動くタンパク質 丹羽 伸介 教授(生物化学研究室)
有機化学と農業の接点:シストセンチュウ被害根絶への挑戦 谷野 圭持 教授(有機化学第二研究室)
人工知能・ロボティクスによる化学 高橋 啓介 教授(情報化学研究室)
無機ナノ結晶の空間選択性が拓くデバイステクノロジー 長島 一樹 教授(電子科学研究所)
次世代蓄電池の材料化学 松井 雅樹 教授(無機化学研究室)
分子が反応する瞬間を見る:計算化学の世界 武次 徹也 教授(量子化学研究室)
化学反応の理解と予測 前田 理 教授(理論化学研究室)
病原体関連分子パターン感知システム 高岡 晃教 教授(遺伝子病制御研究所)
ナノ光場による化学反応制御 上野 貢生 教授(分析化学研究室)
フラッシュケミストリー:高速合成反応を自在に制御する 永木 愛一郎 教授(有機反応論研究室)
胃の酸性化の秘密 阿部 一啓 教授(分子生命化学研究室)
分子1個で記録素子!有機酸化還元系の化学 鈴木 孝紀 教授(有機化学第一研究室)
化学が支えるエネルギー変換技術 村越 敬 教授(物理化学研究室)

生活と化学

科学技術の発展によって、私達は人類がかつて経験したことのない、豊かで衛生的な生活を送っています。この現代社会を根幹から支える役割を果たし、衣・食・住のすべてに深く関わっているのが化学です。本講義では、生活に密着した題材を取り上げ、その必要性・利点・問題点を化学の視点から理解することを目指しています。文系学部の学生や、高校で化学を深く学ばなかった学生でも、基礎から理解できるよう平易に解説します。

化学から見た生命

4名の講師がオムニバス形式で、生命現象をライフサイエンス・生命の科学という面から化学的にとらえ、「酵素や遺伝子の制御における分子メカニズム」から「がん・免疫・創薬」まで、最先端の研究内容について易しく解説し、生命の面白さを伝えます。

現代有機化学演習

医薬やエレクトロニクスなど、有機化合物は現代社会の多くの分野で活躍しています。有機化学は、多様な有機化合物の合成とその構造や性質に関する学問です。本科目の目標は、有機化学の様々な側面に触れる機会を通して、有機化合物の構造や反応などについての興味を広げ、体系化された有機化学を修得する意欲の向上をはかることにあります。将来有機化学を深く修得したい学生(理学部-化学、工学部-応用化学;総合理系からこれらの学科へ進もうとするもの)の受講を歓迎します。「有機化学のレコードホルダー」「二酸化炭素の有機変換化学」「化学のちからで天然物をつくりあげる」「生物現象を化学する」「生体・代謝の有機化学」「たんぱく質を相手にした有機化学」「炭水化物(糖)と有機化学」など、有機化学をより深く考えるためのトピックを化学科の若手教員が紹介します。
この演習の特徴は、有機化学に関連したトピックを自ら選び、それについて調べた内容をレポートとして提出するばかりでなく、受講者の前でプレゼンテーションする機会があることです。読み手に伝わるレポートの書き方や、プレゼンテーションでの心構えについても学ぶことができます。