研究者情報

芦刈 洋祐

特任助教

ASHIKARI Yosuke

有機活性種の性質を解明し自在に操る

化学部門 有機・生命化学分野

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研究テーマ

フローマイクロ合成の精密性を活用した有機活性種の性質解明および合成研究。

研究分野有機合成化学, 有機電子移動化学, フロー合成化学
キーワード不安定活性種, フローマイクロ合成, 電極反応

研究紹介

フローマイクロリアクターというミクロな反応器の活用により、従来のフラスコのようなマクロ反応器では成し得ない化学反応の構築を目的としています。特に生体内の反応のように複数の不安定化学種が介在する、一種の芸術のような一連の化学反応を、人間の手で超越できるような究極の化学合成を目指した合成化学研究やその理論構築研究に取り組んでいます。

代表的な研究業績

Flow grams-per-hour production enabled by hierarchical bimodal porous silica gel supported palladium column reactor having low pressure drop. Ashikari, Y.; Maekawa, K.; Takumi, M.; Tomiyasu, N.; Fujita, C.; Matsuyama, K.; Miyamoto, R.; Bai, H.; Nagaki, A. Catal. Today 2022, 388-389, 231-236.
Switchable Chemoselectivity of Reactive Intermediates Formation and Their Direct Use in a Flow Microreactor. Ashikari, Y.; Tamaki, T.; Kawaguchi, T.; Furusawa, M.; Yonekura, Y.; Ishikawa, S.; Takahashi, Y.; Aizawa, Y.; Nagaki, A. Chem. Eur. J. 2021, 27, 16107-16111.
A Synthetic Approach to Dimetallated Arenes Using Flow Microreactors and the Switchable Application to Chemoselective Cross-Coupling Reactions. Ashikari, Y.; Kawaguchi, T.; Mandai, K.; Aizawa, Y.; Nagaki, A. J. Am. Chem. Soc. 2020, 142, 17039-17047. (Cover Art)
A Novel Approach to Functionalization of Aryl Azides via Generation and Reactions of Organolithiums Bearing Masked Azides Using Flow Microreactors. Ichinari, D.; Ashikari, Y.; Mandai, K.; Aizawa, Y.; Yoshida, J.; Nagaki, A. Angew. Chem. Int. Ed. 2020, 59, 1567-1571.
Oxo-Thiolation of Cationically Polymerizable Alkenes Using Flow Microreactors. Ashikari, Y.; Saito, K.; Nokami, T.; Yoshida, J.; Nagaki, A. Chem. Eur. J. 2019, 25, 15239-15243. (Cover Art)

関連産業分野

化学, 医薬品
学位博士(工学)
自己紹介

新しい発見と美味しいごはんを楽しみに毎日研究をしています。研究活動を通じて学生さんや企業研究者の皆さんと感動を共有することを目指しています。

学歴・職歴2008年 京都大学工学部工業化学科 卒業
2010年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 修士課程 修了
2013年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 博士後期課程 修了
2013年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 博士研究員
2014年 ワシントン大学(米国) 博士研究員
2017年 慶應義塾大学医学部 博士研究員
2019年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 博士研究員
2022年 北海道大学大学院理学研究院化学分野 博士研究員
2022年 現職
所属学会日本化学会, 有機合成化学協会
プロジェクトCREST「固体高分子電解質電解技術に基づく革新的反応プロセスの構築」
居室理学部7号館 7-404号室