研究テーマ | 電子物性理論。量子統計力学に基づく数値・解析多彩な方法論を運用また開発。量子スピン液体に観る分数励起とゲイジ拡張対称操作群,フラストレイション磁性体の修正スピン波理論,遷移金属錯体の光誘起相転移。 |
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電気を通すプラスティック、“結晶”の定義を変えてしまった第3の固体、絶対零度でも凍らない量子スピン液体、数年毎に、物性物理学の常識を覆す発見が続いています。理論家としてその謎解きに没頭しています。上記2つは既にノーベル賞、3つ目はその近未来候補です。新しい技術と知見を絶えず勉強し、これら流行の最先端を走り続けることは、多分に戦略的研究活動です。一方、魂のロックたる創作活動を1つ、息長く続けています。1世紀超の歴史を誇るスピン波理論、その大改革です。従来スピン波理論では記述不可能とされてきた低次元やフラストレイション、ここを克服する画期的アイデアを提唱し、研究と併行して著書執筆に励んでいます。