研究活動上の不正⾏為に関する調査結果について

北海道⼤学創成研究機構化学反応創成研究拠点のRonald L. Reyes元特任助教（元大学院理学研究院）を筆頭著者、澤村正也教授（大学院理学研究院）を責任著者とする研究グループによる論⽂「Asymmetric remote C‒H borylation of aliphatic amides and esters with a modular iridium catalyst」（DOI: 10.1126/science.abc8320）は、2020年8⽉に科学誌『Science』に掲載されましたが、当該論⽂に使⽤したデータに疑義があることが判明したため、研究グループ側が取り下げを申し⼊れ、2022年4⽉に同誌から取り下げられました。

本件について、データの疑義に関する内部告発を受け、「国⽴⼤学法⼈北海道⼤学における研究活動上の不正⾏為に関する規程」に基づき不正⾏為調査委員会を設置し、調査を⾏ってまいりました。このたび調査が終了し、研究不正が認められましたので、報告いたします。

関係する皆様に多⼤なご迷惑をおかけしたこと、また学術研究に対する信頼を傷つける結果となりましたことを、⼼からお詫び申し上げます。今後このような事態を引き起こさないよう、研究活動に係る研究倫理教育を徹底し、倫理意識の向上と再発防⽌に向けて取り組んでまいります。

詳細はこちら（北海道大学公式サイト）
調査報告書