研究テーマ | 地震波形解析と地震波伝播理論に基づく地球内部の3次元イメージング手法の開発と応用. |
研究分野 | グローバル地震学, 地球惑星内部物理学 |
キーワード | 地震, 地球内部構造, トモグラフィー, 地震波, 不均質性, 異方性, 表面波, 上部マントル, リソスフェア, アセノスフェア |
研究紹介
地震波の記録は,震源や地球内部に関する様々な情報を反映しています.直接見ることのできない地球内部の情報を引き出すため,地震波形の解析法や地球内部の高精度な3次元イメージング法など,独自の手法開発とその応用を進めています.地球内部でも特に,プレートの生成・運動に深く関わり,かつ地震・火山の発生の場でもある地殻〜上部マントルの構造やダイナミクスの解明を主なターゲットとして,表面波・実体波等の波形解析や地震波トモグラフィー法に関する研究に取り組んでいます(図1,2).また,地震波動伝播に関連する理論的基礎研究や(図3, 4),地震計で記録された地震以外の各種シグナルの解析なども行っています.複雑な地震波形を読み解くことにより,地球内部の謎を解き明かすことを目指しています.
代表的な研究業績
Tarumi, K. and Yoshizawa, K. (2023). Eruption sequence of the 2022 Hunga Tonga-Hunga Ha’apai explosion from back-projection of teleseismic P waves, Earth Planet. Sci. Lett., 602, 117966.
Yoshida, M., and Yoshizawa, K. (2021). Continental Drift with Deep Cratonic Roots, Ann. Rev. Earth Planet. Sci., 49(1), 117-139.
Yoshizawa, K., and B. L. N. Kennett (2015), The lithosphere‐asthenosphere transition and radial anisotropy beneath the Australian continent, Geophys. Res. Lett., 42(10), 3839–3846.
Yoshizawa, K. (2014), Radially anisotropic 3-D shear wave structure of the Australian lithosphere and asthenosphere from multi-mode surface waves, Phys. Earth Planet. Inter., 235, 33–48.
Yoshizawa, K., and G. Ekström (2010), Automated multimode phase speed measurements for high-resolution regional-scale tomography: application to North America, Geophys. J. Int., 183(3), 1538–1558.
学位 | Ph.D. |
自己紹介 | 札幌出身です.地震波の解析を通じて,地球内部の構造やダイナミクスに関する研究を行っています. |
学歴・職歴 | 1996年 広島大学理学部地球惑星システム学科 退学(飛び級) 1998年 広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻 修士課程修了 2002年 オーストラリア国立大学大学院地球科学研究所 PhDコース修了 2002-2007年 北海道大学大学院理学研究科 助手/助教 2007年- 2023年 北海道大学大学院理学研究科 准教授 2008-2010年 コロンビア大学(米国)ラモント-ドハティ地球研究所 客員研究員 2012-2013年, 2015-2016年 東京大学地震研究所 客員准教授 2023年- 現職 |
所属学会 | 日本地震学会, 日本地球惑星科学連合, 米国地球物理学連合, 米国地震学会, 米国物理探査学会 |
居室 | 理学部8号館 8-310号室 |