研究テーマ | 病原菌のヘム及び鉄獲得とその利用に関する研究 |
研究分野 | 生物無機化学, 生体機能関連科学, タンパク質科学, 酵素科学, 分光学 |
キーワード | 酵素, ヘム, 鉄, ラマン分光, 構造解析 |
研究紹介
病原菌は増殖するために様々な金属イオンを必要とし、その多くを宿主から獲得する。例えば、鉄イオンは血液中のヘモグロビンから補酵素であるヘムを抜き取り、それを分解することで獲得している。そのため、金属イオンの獲得機構を理解することは、病原菌からの防御・医薬に関連すると考えられる。独自に開発した分光装置を利用し、病原菌の金属イオンの獲得機構を明らかにする研究を行っている。
代表的な研究業績
Reaction Intermediates in the heme degradation reaction by HutZ from Vibrio cholerae, Uchida*, T., Sekine, Y., Dojun, N., Lewis, A., Ishigami, I., Matsui, T., Yeh, S.-R., and Ishimori, K., Dalton Trans., 46, 8104-8109 (2017)
Heme binding to porphobilinogen deaminase from Vibrio cholerae decelerates the formation of 1-hydroxymethylbilane, Uchida*, T., Funamizu, T., Chen, M., Tanaka, Y., and Ishimori, K., ACS Chem. Biol., 13, 750-760 (2018)
学位 | 博士(工学) |
学歴・職歴 | 1993年 京都大学工学部石油化学科卒業 1995年 京都大学大学院工学研究科分子工学専攻修士課程修了 1998年 京都大学大学院工学研究科分子工学専攻博士課程修了 1998年 岡崎国立共同研究機構分子科学研究所(大学等非常勤研究員) 1999年 岡崎国立共同研究機構分子科学研究所(学術振興会特別研究員) 1999-2001年 アルバートアインシュタイン医科大学(博士研究員) 2001-2005年 岡崎国立共同研究機構分子科学研究所 助手 2005-2006年 北海道大学理学部化学科 助手 2006-2013年 北海道大学理学部化学科 助教 2013-現在 北海道大学大学院理学研究院化学部門 准教授 |
所属学会 | 日本化学会, 日本生化学会, 日本生物物理学会, 日本蛋白質科学会 |
居室 | 理学部7号館 7-104号室 |