研究テーマ | 多階層の数理解析手法の開発と細胞社会の自己組織化への展開 |
研究分野 | 数理生命科学, 微生物学, 数理物理学, 応用数学 |
キーワード | 数理モデリング, データ同化, 形態形成, 自己組織化, 集団運動, 枯草菌, コロニーパターン, バイオフィルム |
研究紹介
生命の複雑な構造の自己組織化の動態や高度な機能を理解するためには、生物学、化学、物理学、情報科学、数学をはじめとする様々な学問分野を跨ぐだけでなく、研究対象の時空間階層を貫く、縦横無尽なアプローチが力を発揮すると私は考えます。細胞状態を制御する遺伝子レベルの調節、細胞間の相互作用に依存する細胞集団運動、細胞集団・組織の微視的構造および巨視的形態、周囲環境との相互作用など、複数の階層をマルチスケールに捉えて解析していくことが重要です。私はそれぞれの階層やそれらの結びつきの数理モデルを実験データに合わせて構築します。その一方で、新規開発のデータ分析手法により、高次元の生命科学データから必要な情報を抽出します。そして、それらの数理モデルと抽出データを融合し、モデル進化と理論深化を試みます。以上を循環させる新しい数理解析と最新鋭の生命科学の融合的手法によって、生命の理解、予測、制御のパラダイムシフトを目指します。
代表的な研究業績
学位 | 博士(理学) |
学歴・職歴 | 2006年 大阪大学基礎工学部情報科学科 卒業 2008年 大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 博士前期課程修了 2010年 大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 博士後期課程修了 2010-2012年 日本学術振興会特別研究員 2012-2013年 東北大学大学院理学研究科 研究支援者 2013-2018年 東北大学学際科学フロンティア研究所 助教 2013-2018年 東北大学大学院理学研究科 助教(兼務) 2018-2019年 理化学研究所生命機能科学研究センター 研究員 2018-2019年 仙台高等専門学校 教育支援コーディネータ 2019-2021年 京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi) 特定助教 2021年- 現職 |
所属学会 | 日本数学会, 日本数理生物学会, 日本発生生物学会, 日本応用数理学会, 日本分子生物学会, 日本生物物理学会 |
居室 | 理学部3号館 3-607号室 |