研究テーマ | 触媒開発を基軸とする化学選択的反応の開発 |
研究分野 | 有機金属化学, 有機合成化学 |
キーワード | 化学選択的反応, ホウ素触媒, 光触媒, 銅触媒 |
研究紹介
「思い通りに分子を作り上げる」という有機化学における一つの大目標に向けて、「化学選択的反応」をキーワードに研究を進めてきました。特に、ホウ素触媒および銅触媒を用いた反応開発を精力的に行ってきました。これら触媒の特性を活用することによって、カルボン酸、糖類、アルケン、アルキンといった入手容易な有機化合物の位置および立体選択的変換反応の開発に成功しています。
現在も、元素の特性を引き出す触媒開発こそが化学選択的反応の開発、ひいては自由自在な分子変換の実現に寄与する最も効果的なアプローチであると考え、独自の触媒開発を目指して研究を行っています。
代表的な研究業績
Visible Light-Induced Umpolung Alkynylation of Aldehydes
Tanaka, I.; Sawamura, M.;* Shimizu, Y.*
Org. Lett. 2022, 24, 520–524.
Tanaka, I.; Sawamura, M.;* Shimizu, Y.*
Org. Lett. 2022, 24, 520–524.
Visible Light Driven α-Allylation of Carboxylic Acids
Sun, K.; Ueno, M.; Imaeda, K.; Ueno, K.; Sawamura, M.;* Shimizu, Y.*
ACS Catal. 2021, 11, 9722–9728.
Sun, K.; Ueno, M.; Imaeda, K.; Ueno, K.; Sawamura, M.;* Shimizu, Y.*
ACS Catal. 2021, 11, 9722–9728.
Boron-Catalyzed α-Amination of Carboxylic Acids
Morisawa, T.; Sawamura, M.*; Shimizu, Y.*
Org. Lett. 2019, 21, 7466–7469.
Morisawa, T.; Sawamura, M.*; Shimizu, Y.*
Org. Lett. 2019, 21, 7466–7469.
Chemo- and Enantioselective Pd/B Hybrid Catalysis for the Construction of Acyclic Quaternary Carbons: Migratory Allylation of O-Allyl Esters to α-C-Allyl Carboxylic Acids
Fujita, T.; Yamamoto, T.; Morita, Y.; Chen, H.; Shimizu, Y.*; Kanai, M.*
J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 5899-5903.
Fujita, T.; Yamamoto, T.; Morita, Y.; Chen, H.; Shimizu, Y.*; Kanai, M.*
J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 5899-5903.
An Expeditious Synthesis of Sialic Acid Derivatives by Copper(I)-Catalyzed Stereodivergent Propargylation of Unprotected Aldoses
Wei, X.-F.; Shimizu, Y.*; Kanai, M.*
ACS Cent. Sci. 2016, 2, 21-26.
Wei, X.-F.; Shimizu, Y.*; Kanai, M.*
ACS Cent. Sci. 2016, 2, 21-26.
関連産業分野
医薬品, 化粧品, 化学産業
学位 | 博士(薬学) |
自己紹介 | 薬学出身です。学生時代の研究テーマであった全合成の面白さから、有機化学にはまりました。 |
学歴・職歴 | 2002年‐2006年 東京大学薬学部 卒業 2006年‐2008年 東京大学大学院薬学系研究科分子薬学専攻 修士課程修了 2008年‐2011年 東京大学大学院薬学系研究科分子薬学専攻 博士課程修了 2011年‐2015 東京大学大学院薬学系研究科 特任助教 2015年‐2017年 東京大学大学院薬学系研究科 助教 2018年‐2020年 北海道大学大学院理学研究院 講師 2020年-現職 |
所属学会 | 日本化学会, 日本薬学会, 有機合成化学協会 |
居室 | 理学部6号館 6-608号室 |