研究者情報

宮岸 拓路

助教

MIYAGISHI V Hiromichi

超分子の動きをデザインする

化学部門 有機・生命化学分野

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研究テーマ

機能性インターロック化合物の開発

研究分野超分子化学, 光化学, 有機合成化学
キーワードホスト-ゲスト錯体, シクロデキストリン, ロタキサン, 発光性材料, 分子機械

研究紹介

インターロック化合物と呼ばれる化学種は、分子が絡み合ったような構造を持っています。私は博士課程の間、このインターロック化合物を使って光機能性材料を高性能化する研究を行っていました。最近では、インターロック化合物の動きを高度に制御することで、分子機械の開発にも成功しています。今後は、こうした超分子化学と反応速度を精密に制御できるマイクロフロー技術とを組み合わせることで、従来制御できなかった分子機械を動かしたいと考えています。

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[1]ロタキサン構造による発光効率の向上

代表的な研究業績

Miyagishi, H. V.; Masai, H.; Terao, J.
Linked Rotaxane Structure Restricts Local Molecular Motions in Solution to Enhance Fluorescence Properties of Tetraphenylethylene.
Chem. Eur. J. 2022, 28, e202103175. (Selected as Very Important Paper)
Miyagishi, H. V.; Masai, H.; Terao, J.
Suppression of Undesirable Isomerization and Intermolecular Reactions of Double Bonds by a Linked Rotaxane Structure.
Chem. Asian J. 2020, 15, 1890–1895.
Shimada, S.; Miyagishi, H. V.; Masai, H.; Masui, Y.; Terao, J.
Solvatofluorochromic Contrast with Supramolecular Stereoisomers Using Linked Rotaxane Structures to Investigate Local Solvation in Excited Donor-Bridge-Acceptor Systems.
Bull. Chem. Soc. Jpn. 2022, 95, 163–168.

関連産業分野

化学
学位博士(学術)
自己紹介

物心ついてから、住所が鹿児島、東京、北海道と、どんどん北上していっています。これまで超分子化学と光化学を専門にしていましたが、今後はフロー技術と組み合わせることで新たな展開ができればなと思っています。趣味は音楽で、特にニューオーリンズの音楽が好きです。ライブ演奏ではスーザフォンをメインで吹いています。

学歴・職歴2018年 早稲田大学先進理工学部応用化学科 卒業
2020年 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎化学系 修士課程 修了
2021年 日本学術振興会特別研究員 (DC2)
2023年 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎化学系 博士課程 修了
2023年- 北海道大学大学院理学研究院化学部門 助教
所属学会日本化学会, 基礎有機化学会, ホスト−ゲスト・超分子化学研究会, シクロデキストリン学会
居室理学部7号館 7-404号室
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所属・担当