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アルマ望遠鏡,132.8億光年かなたの銀河に酸素を発見酸素の最遠方検出記録をさらに更新

大阪産業大学 / 国立天文台の橋本 拓也氏,大阪産業大学の馬渡 健氏(現在の所属は東京大学)と井上 昭雄氏らの国際研究チーム*は,アルマ望遠鏡を使って非常に遠方にある銀河MACS1149-JD1を観測しました。その結果,この銀河が地球から132.8億光年の距離にあることが判明しました。さらに研究チームは,この銀河に酸素が含まれていることを発見しました。これまで最も遠くで発見されていた酸素の記録を塗り替え,観測史上最も遠方で酸素を発見したことになります。

この研究成果は、Hashimoto et al. “The onset of star formation 250 million years after the Big Bang” として、イギリスの科学誌「ネイチャー」2018年5月16日号に掲載されました。

詳細はアルマ望遠鏡ウェブサイトをご覧ください

 

*この研究を行った研究チームのメンバーは、以下の通りです。
橋本拓也(大阪産業大学/国立天文台), Nicolas Laporte (University College London/Université de Toulouse), 馬渡健(論文受理時は大阪産業大学、現在の所属は東京大学), Richard S. Ellis (University College London), 井上昭雄(大阪産業大学), Erik Zackrisson (Uppsala University), Guido Roberts-Borsani (University College London), Wei Zheng (Johns Hopkins University), 田村陽一(名古屋大学), Franz E. Bauer (Pontificia Universidad Católica de Chile), Thomas Fletcher (University College London), 播金優一(東京大学), 廿日出文洋(東京大学), 早津夏己(東京大学/欧州南天天文台), 松田有一(国立天文台/総合研究大学院大学), 松尾宏(国立天文台/総合研究大学院大学), 岡本崇(北海道大学), 大内正己(東京大学), Roser Pelló (Université de Toulouse), Claes-Erik Rydberg (Universität Heidelberg), 清水一紘(大阪大学), 谷口義明(放送大学), 梅畑豪紀(放送大学/東京大学/理化学研究所), 吉田直紀(東京大学)