研究者情報

岡本 崇

教授

OKAMOTO Takashi

スパコンの中に銀河を作る

物理学部門 量子物理学分野

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研究テーマ

数値シミュレーションを用いた,銀河や銀河団等の宇宙の構造形成の研究

研究分野理論天文学, 宇宙論, 銀河形成
キーワード銀河, 銀河団, 銀河中心超質量ブラックホール, ダークマター, 数値シミュレーション, 数値流体

研究紹介

スーパーコンピュータを用いて,宇宙の初期密度揺らぎからどうやって現在我々が観測しているような宇宙へと進化するかを研究しています.最近は,銀河と銀河中心超大質量ブラックホールの共進化や,銀河の周辺構造からダークマターの性質に制限がつけられるかに興味をもって研究を行っています.

物理学部門 量子物理学分野

岡本 崇

教授

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研究者になったきっかけは何ですか?

ドラえもんという漫画に、のび太が「このくりまんじゅう、食べるとうまいけどなくなるだろ。食べないとなくらないけど、うまくないだろ。食べてもなくならないようにできないかなあ…」と悩んでいるシーンがありますが、幼い頃の私もケーキを前に似たような悩みを抱えていました。そんな私に父は「半分ずつ食べれば良い」とアドバイスをくれました。半分ずつ食べれば必ず半分残るから永遠に食べられる、というのです。バイバインではなくハンブンハンブンですね。しかし、それではだんだん小さくなって食べられる量が減るじゃないかという私の疑問に対して、父は「そしたらどんどん食べたら良い。無くならないんだから」と言います。何か騙されているような気がしますが、そんなことよりも目の前のケーキを果たして永遠に半分にし続けられるのかが気になりました。そのことを尋ねると、父は、物質は原子核と電子から構成されていて、その原子核は陽子と中性子からできていること、陽子や中性子はクオークから出来ているらしく、今の所それ以上分割できないと思われていることなどを、むにゃむにゃと教えてくれました。それからこの世界を構成するものやその成り立ちに興味を持ったような気がしますが、私の研究分野は素粒子ではなく宇宙物理学です。

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研究に⾏詰まったらどんなことをしますか?

研究に行き詰まったら研究をします。思いつく限りの解決策を試し、上手く行かなければ新しい解決策を考えます。これは大抵無駄に終わりますが、それでも禿げるほど考え抜いたあと、ふとリラックスしたときに、例えばジョギング中や睡眠中ですが、どこからかアイデアが降ってきてそれが正解ということが多いです。

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得意なこと、⼤好きなこと、趣味、⽇課を教えてください。

野生動物や野鳥が好きで、休日は山に行って写真を撮っています。特にお気に入りはエゾナキウサギです。私も氷河期世代の生き残りなので、氷河期の生き残りと呼ばれているエゾナキウサギに何か感じるものがあるのでしょう。冬はモモンガを探してスノーシューを履いて森を彷徨っていることが多いです。夏の暑い時期はスキューバダイビングをして、海の生物の撮影をしています。あと、美容と健康のために走っていて、2013年にフルマラソンで3時間を切ってから、毎年サブスリーを達成しています。

エゾナキウサギが鳴いているところを十勝岳で撮影。このくらい近くに出てきて鳴いてくれることは珍しい。