研究テーマ | 微小破壊・地震の測定と解析から震源の物理の解明を目指します。 |
研究分野 | 地震学, 資源工学 |
キーワード | 震源の物理, アコースティック・エミッション, 機械学習, 地震活動 |
研究紹介
地震・破壊現象の準備過程を調べるため、地震計、あるいはより感度が高いAEセンサによる計測データを用いた解析を行っています。これまで、南アフリカ大深度金鉱山や室内実験など、詳細なデータを得やすい環境での観測や実験を行うとともに、取り扱いの難しいAEデータの解析手法開発を行ってきました。また、近年の情報科学分野の急速な発展を活かし、地震・微小破壊データ解析においてAI技術をより有効に利用するための研究も進めています。
代表的な研究業績
Makoto Naoi, Keiichi Imakita, Youqing Chen, Kazune Yamamoto, Rui Tanaka, Hironori Kawakata, Tsuyoshi Ishida, Eiichi Fukuyama, Yutaro Arima (2022) Source parameter estimation of acoustic emissions induced by hydraulic fracturing in the laboratory, Geophys. J. Int, 231, 408–425.
Makoto Naoi, Youqing Chen, Kazune Yamamoto, Yuya Morishige, Keiichi Imakita, Naofumi Tsutumi, Hironori Kawakata, Tsuyoshi Ishida, Hiroyuki Tanaka, Yutaro Arima, Shigehiro Kitamura, Daisuke Hyodo (2020) Tensile dominant fractures observed in hydraulic fracturing laboratory experiment using eagle ford shale, Geophys. J. Int., 222, 769–780.
直井誠(2018)南アフリカ大深度金鉱山での微小破壊観測による震源の物理の研究,地震第2輯,第71巻5月号,pp.43-62.
M. Naoi, M. Nakatani, H. Moriya, and Y. Yabe (2016) Acoustic emission monitoring for mitigating seismic risks in deep gold mines in south africa, International Journal of the JSRM, 12, 19-22.
M. Naoi, M. Nakatani, T. Igarashi, K. Otsuki, Y. Yabe, T. Kgarume, O. Murakami, T. Masakale, L. Ribeiro, A. Ward, H. Moriya, H. Kawakata, S. Nakao, R. Durrheim, H. Ogasawara (2015) Unexpectedly frequent occurrence of very small repeating earthquakes (–5.1 ≤ MW ≤ –3.6) in a South African gold mine: implications for monitoring intraplate faults, J. Geophys. Res., 120, 8478–8493.
学位 | 博士(理学) |
自己紹介 | 札幌出身です。これまで、南アフリカ大深度金鉱山における観測研究や、資源開発に関する岩石の室内水圧破砕実験を通じて、微小破壊の震源過程や微小破壊と大きな地震との関係を探る研究を行ってきました。最近は機械学習の地震解析における応用に取り組んでいます。 |
学歴・職歴 | 2005年 立命館大学理工学部物理科学科 退学(飛び級) 2007年 立命館大学大学院理工学研究科 博士前期課程修了 2010年 東京大学大学院理学系研究科 博士課程修了 2007年〜2010年 日本学術振興会特別研究員(DC1) 2010年〜2014年 東京大学地震研究所 特任研究員 2014年〜2018年 京都大学大学院工学研究科 助教 2019年〜2023年 京都大学防災研究所 助教 2024年〜 現職 |
所属学会 | 日本地震学会, 日本地球惑星科学連合, 岩の力学連合会, 人工知能学会 |
居室 | 理学部8号館 8-312号室 |