研究テーマ | 堆積物や化石中のバイオマーカー、ケロジェンから古環境・古気候、古生態系を復元する |
研究分野 | 有機地球化学, 生物地球化学, 有機堆積学, 古生物化学 |
キーワード | 分子化石, バイオマーカー, ケロジェン, 堆積物, 地球環境変遷史, 古環境解析, 有機物, 生物進化, アルケノン, 抵抗性高分子, ジオマクロ分子 |
研究紹介
私のおもな専門分野は、長時間スケールの地球生物圏の進化・変動を解明するための有機生物地球化学です。特に海洋植物プランクトン(微細藻類)と陸上植物に関連した生物地球化学過程、海洋および陸域の古気候変動、陸域-海洋生態系の地球化学的リンケージ、陸上植物と陸上植生の進化、生物(ジオ)マクロ分子の生産・堆積に関する地球化学的役割に注目して研究を進めています。有機地球化学および古生物化学、堆積地質学を駆使して気候変動、生物圏の進化、生物地球化学の研究に応用し、また、古代堆積物や化石、生体試料を用いた生物指標分子(バイオマーカー)の開発・検討も行います。研究プロジェクトとして、海洋無酸素事変(OAE)に関連した古気候変動、白亜紀の陸域環境における古植生変動、白亜紀から新第三紀の様々な海域における古海洋・古気候変動を解明することを行っています。国際深海掘削計画(IODP)に参加し、深海底の掘削コアから地球の記録を復元します。
代表的な研究業績
Cold-induced metabolic conversion of haptophyte di- to triunsaturated C37 alkenones used as palaeothermometer molecules, E. Kitamura, T. Kotajima, K.Sawada, I. Suzuki, Y. Shiraiwa, Scientific Reports, 2018, 8, 2196.
Marine primary producer community during the mid-Cretaceous oceanic anoxic events (OAEs) 1a, 1b and 1d in the Vocontian Basin (SE France) evaluated from triaromatic steroids in sediments, T. Ando, K. Sawada, K. Okano, R. Takashima, H. Nishi, Org. Geochem. 2017, 106, 13-24.
Composition of long chain alkenones and alkenoates as a function of growth temperature in marine haptophyte Tisochrysis lutea.Nakamura, H., Sawada, K., Araie, H., Shiratori, T., Ishida, K., Suzuki, I. and Shiraiwa, Y., Org. Geochem., 2016, 99, 78-89.
Evaluation of paleoenvironment using terpenoid biomarkers in lignites and plant fossil from the Miocene Tokiguchi Porcelain Clay Formation at the Onada mine, Tajimi, central Japan, K. Sawada, H. Nakamura, T. Arai, M. Tsukagoshi, Int. J. Coal Geol., 2013, 107, 78-89.
Variability of the path of the Kuroshio ocean current over the past 25,000 years, K. Sawada, N. Handa, Nature,
1998, 392, 592-59.
1998, 392, 592-59.
学位 | 博士(理学) |
自己紹介 | 青森県出身です。堆積物や化石を化学分析するだけでなく、ダイナミックな地層や地質学的な風景を見に行くことに興味があります。 |
学歴・職歴 | 1991年 信州大学理学部地質学科 卒業 1997年 名古屋大学理学研究科大気水圏科学専攻 博士後期課程 満了 1997-2000年 筑波大学化学系 準研究員 2001-2012年 北海道大学理学研究院地球惑星科学専攻 講師 2013-2020年 北海道大学理学研究院地球惑星科学部門 准教授 2020年- 現職 |
所属学会 | 日本地質学会, 日本地球化学会, 日本有機地球化学会, 米国地球物理学連合, 欧州有機地球化学会, 日本古生物学会 |
居室 | 理学部6号館9階 6-9-05号室 |