研究者情報

田中 暢明

准教授

TANAKA Nobuaki

知性と感性の源にせまる

生物科学部門 行動神経生物学分野

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研究テーマ

外界を知覚し、それに適した行動をとるための神経基盤

研究分野神経生物学
キーワードショウジョウバエ, ヒメイカ, 感覚情報処理, 運動制御, ホルモン, 神経内分泌系, 遺伝学, 電気生理学, カルシウム・イメージング, 電子顕微鏡観察

研究紹介

私たちの研究室では、ショウジョウバエを用いて、嗅覚などの感覚情報処理機構や、その処理が個体の気分や体調によって調節される機構を研究しています。また、最近、頭足類のヒメイカを使って、関節や骨格のない肉体の運動制御や脳の感覚情報処理機構の研究を開始しました。いずれの動物でも個々の神経の構造から機能まで明らかにするために、解剖学や生理学の手法を組み合わせて研究を行っています。

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脳活動を記録するために、体長約2ミリのショウジョウバエの体を固定した様子。
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頭部のクチクラをはがして脳を露出させたショウジョウバエ。これから電極を脳にさして、脳神経の活動を記録します。
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世界最小のイカであるヒメイカ。頭足類の脳機能はわかっていないことだらけです。

代表的な研究業績

Calcium imaging method to visualize the spatial patterns of neural responses in the pygmy squid, Idiosepius paradoxus, central nervous system. Koizumi M, Shigeno S, Mizunami M, Tanaka NK. J Neurosci Methods. 2018 Jan 15;294:67-71.
Upregulation of juvenile hormone titers in female Drosophila melanogaster through mating experiences and host food occupied by eggs and larvae. Sugime Y, Watanabe D, Yasuno Y, Shinada T, Miura T, Tanaka NK. Zoolog Sci. 2017 Feb;34(1):52-57.
Convergence of multimodal sensory pathways to the mushroom body calyx in Drosophila melanogaster. Yagi R, Mabuchi Y, Mizunami M, Tanaka NK. Sci Rep. 2016 Jul 11;6:29481.
Three-dimensional brain atlas of pygmy squid, Idiosepius paradoxus, revealing the largest relative vertical lobe system volume among the cephalopods. Koizumi M, Shigeno S, Mizunami M, Tanaka NK. J Comp Neurol. 2016 Jul 1;524(10):2142-57.
学位博士(理学)
学歴・職歴1997年 京都大学理学部 卒業
1999年 京都大学大学院理学研究科 修士課程修了
2004年 総合研究大学院大学分子生物機構論 博士後期課程修了
2004年 米国国立衛生研究所(NIH) 博士研究員
2009年 京都大学生命科学系キャリアパス形成ユニット 研究員
2010年 科学技術振興機構 さきがけ研究員
2013年 北海道大学創成研究機構 特任助教
2017年 北海道大学理学研究院 准教授
居室理学部5号館 10階12号室