研究トピックス
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2019.11.01最近の論文から大脳皮質-基底核投射神経細胞は幼弱期の発声学習に必要行動神経生物学系の和多和宏准教授らの研究グループは、小鳥(鳴禽類スズメ目)の一種キンカチョウを用いて、ヒトを含む哺乳類にも存在する大脳皮質から基底核へ投射している神経細胞の発声学習・生成における役割を明らかにしました。研...
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2019.09.27最近の論文から昆虫の嗅覚中枢には並列的な情報処理経路がある行動神経生物学系の水波誠教授らの研究チームは、昆虫の嗅覚中枢の基本構成に関する新たな知見を見出し、神経科学分野のトップジャーナルの1つであるThe Journal of Neuroscience誌に発表しました。以下、水...
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2019.06.11最近の論文からゾウギンザメからミネラルコルチコイド受容体遺伝子の単離に成功~発現解析から生殖器官での発現量が多いことを発見~生殖発生生物学系の勝義直教授は、東京大学大気海洋研究所の兵藤晋教授、高木亙助教、セントクラウド州立大学(米国)のSatomi Kohno博士、シンガポール科学技術研究所(シンガポール)のByrappa Venkatesh...
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2019.04.23最近の論文からマウスの精子形成における長鎖非コードRNAの機能の一端を解明生殖発生生物学系の木村敦准教授のグループでは、当学科出身の佐藤優衣博士主導のもと、同じ生殖発生生物学系の小谷友也准教授と北海道医療大学の高橋伸彦准教授との共同研究により、マウスの精巣特異的に発現する新規の長鎖非コードRN...
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2019.01.16最近の論文からコオロギの行動が「習慣」になる:古典的条件付けでの“習慣形成”の発見行動神経生物学系の水波誠教授らの研究チームは、動物の連合学習に関する新たな知見を見出し、生物学分野のトップジャーナルの1つであるProceedings of the Royal Society Bに発表しました。以下、水...
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2018.10.04最近の論文からコオロギを材料とした1細胞レベルの解像度をもつ脳機能マッピング法の開発行動神経生物学系の渡邊崇之博士は、JT生命誌研究館の宇賀神篤博士および北海道大学電子科学研究所の青沼仁志准教授とともに、コオロギの脳機能マッピング法を開発し、神経科学分野のトップジャーナルの1つであるeNeuro誌に論文...
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2018.09.27最近の論文から小鳥の歌学習には発声練習量が重要である行動神経学系の和多和宏准教授らのグループは早瀬晋さんを中心とした研究で、小鳥の歌学習に関する新たな発見をし、生物学分野のトップジャーナルの1つであるPLoS Biology誌に論文発表しました。この成果は北大のプレスリリ...
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2018.07.19最近の論文から昆虫聴覚ニューロンにおける多感覚反応と加算特性行動神経学系の小川教授のグループでは、コオロギを用いて多感覚応答に関する新しい発見をし、著名な神経生理学の専門誌に論文発表しました。以下、小川先生ご本人による解説です。 私達は視覚、聴覚、嗅覚など、いわゆる五感と呼ばれる...
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2018.07.04最近の論文からヒトと魚は異なるホルモンに応答する〜ミネラルコルチコイド受容体の分子進化の解明〜生殖発生生物学系の勝義直教授は、カリフォルニア大学サンディエゴ校のMichael E. Baker博士らとの国際共同研究によって、進化過程におけるミネラルコルチコイド受容体の機能変化を明らかにして、論文発表しました。哺乳...
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2018.07.02最近の論文から葉の形態形成に関わる新規糖応答性転写因子bZIP3の発見形態機能学系の山口・佐藤研究室では、大学院生の眞木美帆さんを中心とした研究で、植物の糖シグナル系で機能する新規の転写因子を発見してその機能解析を行い、論文発表しました。以下、著者による解説です。 糖は生物の基幹代謝を支え...
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2018.06.21最近の論文から聞こえない小鳥でも個体ごとに特徴のある歌をうたう北海道大学大学院理学研究院の森千紘博士(卒業生)と和多和宏准教授らの研究グループは、耳が聞こえないカナリアも発声パターンには個体ごとに違いがあり、毎年歌の変化が起こるにもかかわらずその個体差が維持されることを明らかにして...
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2018.06.21最近の論文から植物が栄養の過剰摂取を防ぐ仕組みを解明環境分子生物学系の三輪京子准教授の研究グループは、植物の無機栄養の1つであるホウ素の取り込み機構について、過剰摂取を防ぐ仕組みを解明して論文発表しました。この成果は北大のプレスリリースでも紹介されています。以下、三輪先生...