研究トピックス
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2022.07.20最近の論文から日本のシロイヌナズナで転移因子が活性化形態機能学系の伊藤秀臣先生の研究グループは,シロイヌナズナを用いて,生息環境の違いで環境ストレス応答が異なる仕組みについての新しい知見を発表しました。この論文は,今年博士号を取得した野沢紘佑さんが中心的に行った研究成果を...
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2022.07.06最近の論文から固相のRNA分子倉庫が液相のタンパク質合成工場に ~細胞が必要な時期に必要なタンパク質を合成する新たな仕組みを解明~生殖発生生物学系の小谷研究室では,博士課程の佐藤圭祐さん(本学科卒業生)らが中心に行った研究から,動物の胚において発生に必要なタンパク質を合成する新たな仕組みを解明し,論文発表しました。 北海道大学のプレスリリース記事と...
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2022.05.11最近の論文からコオロギ全身を貫く巨大介在ニューロンの詳細な形態が明らかに行動神経学系の小川研究室では,生物科学科の学生(研究当時)であった山尾さんらが行った,コオロギの巨大介在ニューロンに関する研究成果を論文として発表しました。コオロギ巨大介在ニューロンの詳細な3次元構造を明らかにしています...
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2022.04.26最近の論文から深海底や高山から新種の生物を発見多様性生物学系の角井敬知先生のグループは,深海底や高山での調査を行い,新種のウミナナフシやカイミジンコを発見し,論文を発表しました。 深海底に潜む小型生物の多様性については,採集の難しさに加え,当該生物の正体を明らかにで...
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2022.04.11最近の論文から植物のバイオマス増加を支える脱ユビキチン化酵素を発見~植物ホルモンの作用効果を高める新たな手法の開発に期待~形態機能学系の佐藤研究室では,大学院生であったYongming Luoさん(現JSPS特別研究員(PD))らが中心に行った研究から,植物のバイオマス増加に欠かせない新たな因子を発見し,論文として発表しました。北海道大学の...
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2022.04.01最近の論文から水玉柄の鳥は水玉模様が好き~コモンチョウの特性理解で,動物にみられるさまざまな模様の進化解明に新展開~行動神経学系の相馬研究室では,模様に対する選好性が鳥にあることを見出し,論文として発表しました。 以下,相馬先生による解説です。 一般に,抗い難いほど注意を惹くものとは,個体あるいは個人にとって重要な意味を持つ何かである...
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2022.02.26最近の論文から昆虫が触角で「空間認識」していることを証明 ~コオロギは“ショッカク”で世界をイメージする?~行動神経学系の小川研究室では、大学院生のNwuneke Okereke Ifereさんらが中心に行った、コオロギの空間認識に関する研究成果を論文として発表しました。触覚によるアクティブセンシングの重要性を提示すると同時に...
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2022.02.03最近の論文から細胞分裂に重要な分子のコケ植物における新機能の発見形態機能学系の藤田知道教授らの研究グループは、コケ植物を用いた研究で、細胞周期の重要因子が新たな機能を持つことを発見し、論文発表しました。 細胞分裂はどの生物種においても生命活動に必須の現象であり、その中でもサイクリン依...
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2022.02.03最近の論文から栄養バランスに応じた植物の生育制御に必要な細胞内の交通整理タンパク質を発見形態機能学系の佐藤准教授らのグループは、植物の環境応答に関する新たなメカニズムを発見して、植物学分野のトップジャーナルであるPlant Cell誌に論文発表しました。北海道大学のプレスリリース記事として公開されており、P...
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2022.01.28最近の論文からコオロギは刺激の様々な側面に基づいて行動を選択する行動神経学系の小川研究室では、大学院生(2021年3月修了)の佐藤和さんらが得たコオロギの逃避行動をモデルとした研究で行動選択に関する新しい知見を、この度論文として発表しました。動物の行動選択を理解するうえで重要な知見で...
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2021.12.14最近の論文から単子葉植物の茎頂の維持と葉の発生を制御する遺伝子を発見形態機能学系の楢本先生は東京大学、東北大学、国立遺伝学研究所、吉備国際大学と共同で、イネの葉や茎頂分裂組織の発生・成長に重要な遺伝子を発見し、植物生理学の専門誌であるPlant and Cell Physiologyに発...
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2021.10.01最近の論文からコケ植物の進化発生細胞生物学に関する総説を発表形態機能学系の藤田先生と楢本先生は東北大学と共同で、コケ植物の最新知見から植物細胞の機能を考察する総説論文を発表しました。これまで植物の研究においては、維管束植物(シロイヌナズナ、イネなど)を用いた研究が中心に行われてき...