細胞分裂に重要な分子のコケ植物における新機能の発見
2022.02.03
形態機能学系の藤田知道教授らの研究グループは、コケ植物を用いた研究で、細胞周期の重要因子が新たな機能を持つことを発見し、論文発表しました。
細胞分裂はどの生物種においても生命活動に必須の現象であり、その中でもサイクリン依存性キナーゼがその制御に重要な働きを持つことが知られています。今回、藤田先生らのグループは、コケ植物においてサイクリン依存性キナーゼの一種であるCDKAタンパク質が細胞骨格の制御を通して光応答を調節するという新しい機能を発見しました。多くの種で保存されているタンパク質の新機能は今後さまざまな分野で重要な知見となるでしょう。
詳細は北海道大学のプレスリリースでご覧ください。
論文:Liang Bao, Natsumi Inoue, Masaki Ishikawa, Eiji Gotoh, Ooi-Kock Teh, Takeshi Higa, Tomoro Morimoto, Eggie Febrianto Ginanjar, Hirofumi Harashima, Natsumi Noda, Masaaki Watahiki, Yuji Hiwatashi, Masami Sekine, Mitsuyasu Hasebe, Masamitsu Wada, Tomomichi Fujita (2022) A PSTAIRE-type cyclin-dependent kinase controls light responses in land plants. Science Advances 8: eabk2116.(DOI: 10.1126/sciadv.abk2116)