研究トピックス
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2022.04.01最近の論文から水玉柄の鳥は水玉模様が好き~コモンチョウの特性理解で,動物にみられるさまざまな模様の進化解明に新展開~行動神経学系の相馬研究室では,模様に対する選好性が鳥にあることを見出し,論文として発表しました。 以下,相馬先生による解説です。 一般に,抗い難いほど注意を惹くものとは,個体あるいは個人にとって重要な意味を持つ何かである...
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2022.02.26最近の論文から昆虫が触角で「空間認識」していることを証明 ~コオロギは“ショッカク”で世界をイメージする?~行動神経学系の小川研究室では、大学院生のNwuneke Okereke Ifereさんらが中心に行った、コオロギの空間認識に関する研究成果を論文として発表しました。触覚によるアクティブセンシングの重要性を提示すると同時に...
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2022.02.03最近の論文から細胞分裂に重要な分子のコケ植物における新機能の発見形態機能学系の藤田知道教授らの研究グループは、コケ植物を用いた研究で、細胞周期の重要因子が新たな機能を持つことを発見し、論文発表しました。 細胞分裂はどの生物種においても生命活動に必須の現象であり、その中でもサイクリン依...
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2022.02.03最近の論文から栄養バランスに応じた植物の生育制御に必要な細胞内の交通整理タンパク質を発見形態機能学系の佐藤准教授らのグループは、植物の環境応答に関する新たなメカニズムを発見して、植物学分野のトップジャーナルであるPlant Cell誌に論文発表しました。北海道大学のプレスリリース記事として公開されており、P...
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2022.01.28最近の論文からコオロギは刺激の様々な側面に基づいて行動を選択する行動神経学系の小川研究室では、大学院生(2021年3月修了)の佐藤和さんらが得たコオロギの逃避行動をモデルとした研究で行動選択に関する新しい知見を、この度論文として発表しました。動物の行動選択を理解するうえで重要な知見で...
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2021.12.14最近の論文から単子葉植物の茎頂の維持と葉の発生を制御する遺伝子を発見形態機能学系の楢本先生は東京大学、東北大学、国立遺伝学研究所、吉備国際大学と共同で、イネの葉や茎頂分裂組織の発生・成長に重要な遺伝子を発見し、植物生理学の専門誌であるPlant and Cell Physiologyに発...
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2021.10.01最近の論文からコケ植物の進化発生細胞生物学に関する総説を発表形態機能学系の藤田先生と楢本先生は東北大学と共同で、コケ植物の最新知見から植物細胞の機能を考察する総説論文を発表しました。これまで植物の研究においては、維管束植物(シロイヌナズナ、イネなど)を用いた研究が中心に行われてき...
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2021.08.27最近の論文から霊長類の旨味受容体の進化を解明!~ヒトは樹の上の葉に含まれるグルタミン酸に旨味を感じるよう進化した~生態遺伝学系の早川卓志先生と国際共同研究チームは、霊長類が持つ「旨味(うまみ)感覚」の遺伝子、細胞機能、行動、生態について網羅的に調査し、その結果をオープンアクセス論文として発表しました。北大のプレスリリースにもあります...
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2021.08.20最近の論文からトランスポゾンと宿主のせめぎ合いについて新たな現象を発見形態機能学系の伊藤秀臣先生の研究グループは、ウィスコンシン大学(アメリカ合衆国)との共同研究によって、DNAメチル化の新しい役割を解明し、論文発表しました。北大のプレスリリースでも掲載されています。以下、伊藤先生による解...
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2021.08.05最近の論文からアジアの熱帯性海草藻場の詳細な分布と保全状況北方圏フィールド科学センター・厚岸臨界実験所の仲岡雅裕先生の研究グループは、須藤健二博士研究員、Angela Quiros 博士研究員が中心となった研究によって、東~東南アジアに分布する熱帯性の海草藻場の多くが2000年...
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2021.07.27最近の論文からキノコ食ショウジョウバエの食性の進化過程すでに北大のプレスリリースでも公開されています通り、多様性生物学・進化学系の加藤徹先生の研究グループは、大学院生の張揚さんを中心として行った研究によって、ショウジョウバエの食性進化過程について興味深い発見をし、論文発表を...
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2021.07.07最近の論文から謎多き海のハリガネムシの予想外の宿主を発見多様性生物学系の角井敬知先生のグループは、京都大学との共同研究によって、ワラジムシやオオグソクムシ、ダイオウグソクムシなどが含まれる等脚類を宿主(寄生相手)とするハリガネムシを世界で初めて発見しました。 ハリガネムシの宿...