生き物紹介
行動神経生物学系
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ジュウシマツ (Bengalese finch var.)ジュウシマツは、“chunk”とよばれる2~4個の異なる音素が一つの固まりをつくり、その固まりの間には繰り返し出現する“接続音素”が存在しています。符号化すると[(ABC)ddd(ABC)eee(FGH)(FGH)ddd...
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キンカチョウ (zebra finch)キンカチョウは“motif(モチーフ)”とよばれる3~6個の異なる音素が一つのセットとなった囀りを行います。さえずりのパターンをアルファベットで符号化すると、[(ABCD) (ABCD) (ABCD)…..]となる定型的...
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ラットドブネズミを実験動物化したものです。諸外国ではペストを媒介する悪者扱いがなされてきましたが、アジアではかわいいペットとして飼われてきました。北大理学部では日本各地から集められた貴重なラットの系統が開発されており、大変ユニ...
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ミツバチ人類とは長い付き合いです。神経行動学においては、帰巣行動やコミュニケーションの脳基盤の研究の材料として、非常に興味深いものがあります。(水波誠)...
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ヒメイカ学名はIdiosepius paradoxus。世界最小のイカで、アマモ場などに棲息しています。外套膜から粘着物質を出して、アマモにくっついて生活をしていますが、いまだその生活環は解明されていません。(田中暢明)...
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ワモンゴキブリ亜熱帯産の大型のゴキブリです。飼育が容易なため、実験動物として広く用いられています。神経行動学おいては、脳ニューロンからの活動の計測や脳の破壊実験が極めて容易である点において、研究材料として優れています。(水波誠)...
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フタホシコオロギ同じく亜熱帯産のコオロギで、年中繁殖するため実験動物として広く使われています。行動実験や薬理実験が容易であり、また最近はRNA干渉法や遺伝子導入技術が利用可能となり、新たなモデル動物となりつつあります。(水波誠) 亜熱帯...
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ウズラ(ヒヨコ)ウズラも鶏と同じく、アジア(特に日本)で家禽化されました。孵化後の成長に伴い、30種類以上の異なるコール(地鳴き)を分化させていきます。これは孵化時に持っている1-2種類のコールから、分岐を繰り返すことによって多様化した...
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マウスヒトと同じ哺乳類であり、その研究から分ったことがヒトの理解にも役立つという考えから、最も広く使われている実験動物です。また全遺伝子の塩基配列が解読されているので、そこから発展したポストゲノム研究にも最適です。特定の遺伝子...
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ブンチョウスズメ目カエデチョウ科の歌鳥です。東南アジアに生息しますが、日本では飼鳥として普及しています。野生下では個体数の減少が危惧されレッドリストに加えられている一方で、籠抜けした個体が本来の生息地以外に定着し増加している事例も...
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ニワトリ(ヒヨコ)孵化したばかりのヒヨコは、数日のうちには自分で餌をとり始めます。キジ科の鳥は一般に、孵化後の数週間の内に、7割まで淘汰されてしまいます。第一は捕食者に食われて、第二には餓死によって。ヒヨコの行動には、生き抜くための知性が...
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ハシブトガラス英語ではjungle crowと呼ばれ、獣の死肉をあさって狩人(オオカミ)の後を追う、複雑な社会を形成します。現在は人がオオカミの代わりとなって、カラスたちは都市に住み着きました。「羽毛を持つ霊長類」と呼ばれる高度な知性...