マウス
ヒトと同じ哺乳類であり、その研究から分ったことがヒトの理解にも役立つという考えから、最も広く使われている実験動物です。また全遺伝子の塩基配列が解読されているので、そこから発展したポストゲノム研究にも最適です。特定の遺伝子を無くした、機能を低下あるいは増強させたマウスを作り出すことも容易にできます。
いわゆるハツカネズミのことで、現在世界中で最も広く使われているモデル生物の1つである。ヒトと多くの共通点を持つうえ、遺伝子操作をする方法も確立されている。C57/B6やBALB/cなどと呼ばれるいくつかの近交系(20代以上にわたって近親交配を続けてきた集団系統)が維持されている。(木村敦)
ハツカネズミを実験動物化したものです。マウスはラットと比較すると、10分の1ほどの大きさです。脊椎動物で、すべてのゲノムの塩基配列がほぼ完璧に解明されているのは、ヒト、マウス、ラットだけです。(北田一博)
ES細胞を用いた遺伝子改変動物の作成技術が確立された事により、医学、生命科学の研究に広く用いられるようになった。小型のげっ歯類で世代交代が早く、取扱いも簡単なので実験に使用しやすい、という利点を持つ。(出口善行)