【研究成果】2022トンガ噴火の時間推移を地震波の解析から解明大気固体地球の共鳴振動と噴火の発生間隔との関係性を示唆

2023年1月13日

理学院自然史科学専攻 博士後期課程1年の垂水洸太郎さん(地球惑星ダイナミクス講座 地震学研究室)と吉澤和範准教授らの研究グループは、世界各地に展開されたグローバル地震観測網(Global Seismographic Network; GSN)で記録されたP波の波形記録を用いたバックプロジェクション解析を通じ、2022年1月15日に爆発的な大噴火(以下、2022年トンガ噴火)を起こしたフンガトンガ-フンガハアパイ火山における噴火の時間推移を明らかにしました。

このことから、本噴火の一連の発生間隔(約270秒)が、大気−固体地球の共振周波数(3.7mHz)とほぼ一致していことが示唆されます。大規模噴火のタイミングと大気−固体地球の共振振動サイクルとの同期のメカニズムについて、今後更なる研究が期待されます。

本研究成果は、2023年1月4日(水)公開のEarth and Planetary Science Letters誌にオンライン掲載されました。

論文名:Eruption sequence of the 2022 Hunga Tonga-Hunga Ha’apai explosion from back-projection of teleseismic P waves(遠地P波のバックプロジェクションによる2022年フンガトンガ-フンガハアパイ爆発時の噴火シークエンス)
URL:https://doi.org/10.1016/j.epsl.2022.117966

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