理学院自然史科学専攻 博士後期課程1年の垂水洸太郎さん(地球惑星ダイナミクス講座 地震学研究室)と吉澤和範准教授らの研究グループは、世界各地に展開されたグローバル地震観測網(Global Seismographic Network; GSN)で記録されたP波の波形記録を用いたバックプロジェクション解析を通じ、2022年1月15日に爆発的な大噴火(以下、2022年トンガ噴火)を起こしたフンガトンガ-フンガハアパイ火山における噴火の時間推移を明らかにしました。
このことから、本噴火の一連の発生間隔(約270秒)が、大気−固体地球の共振周波数(3.7mHz)とほぼ一致していことが示唆されます。大規模噴火のタイミングと大気−固体地球の共振振動サイクルとの同期のメカニズムについて、今後更なる研究が期待されます。
本研究成果は、2023年1月4日(水)公開のEarth and Planetary Science Letters誌にオンライン掲載されました。
論文名:Eruption sequence of the 2022 Hunga Tonga-Hunga Ha’apai explosion from back-projection of teleseismic P waves(遠地P波のバックプロジェクションによる2022年フンガトンガ-フンガハアパイ爆発時の噴火シークエンス)
URL:https://doi.org/10.1016/j.epsl.2022.117966
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