研究テーマ | 胚発生における様々なエピジェネティック制御について、哺乳類の幹細胞を用いて研究している |
研究分野 | 細胞遺伝学 |
キーワード | マウス, 幹細胞, ヘテロクロマチン, 不活性X染色体, リプログラミング |
研究紹介
様々なタイプの多能性幹細胞株がマウス初期胚から樹立されている。これらの幹細胞に親細胞集団とは異なる性質を持つ少数の細胞(亜集団)を含まれることが明らかになってきた。我々はテラトカルシノーマに由来するEC(胚性腫瘍)細胞を用いて、クローナルな細胞集団中に亜集団が出現する機構、及び、この亜集団中でヘテロクロマチンが受ける構造変化に関わる機構について研究を進めている。以上の研究を通じて、我々は、胚発生初期において染色体構造と遺伝子発現が変化する際に受けるエピジェネティック制御について理解したいと考えている。
代表的な研究業績
A genomic region transcribed into a long noncoding RNA interacts with the Press42/Tessp-2 promoter in spermatocytes during mouse spermatogenesis, and its flanking sequences can function as enhancer, R. Yoneda, Y. Satoh, I. Yoshida, S, kawamura, T. Kotani, and A.P. Kimura. Mol. Reprod. Dev. 83: 541-557, 2016.
Spontaaneous reactivation of the inactive X chromosome in mouse embryonal carcinoma cells, I. Yoshida. Cytogenet. Genome Res. 2001, 99: 44-51.
Cell fusion-induced quick change in replication time of the inactive mouse X chromosome: an implication for the maintenance mechanism of late replication, I. Yoshida, N. Kashio, and N. Takagi, 1993, The EMBO J. 12(11):4397-4405. PMID: 8223449
学位 | 博士(地球環境科学) |
自己紹介 | 研究以外では山登りやカヌーを楽しんでいます |
学歴・職歴 | 1983年 弘前大学理学部生物学科卒業 1985年 弘前大学理学研究院生物学専攻終了 1990年 北海道大学理学研究院博士課程動物学専攻 単取得退学 1990年~北海道大学遺伝子実験施設教務職員、同助手を経て現職 1997年 博士(地球環境科学) 北海道大学 |
所属学会 | 日本分子生物学会 |
居室 | 医歯学総合研究棟 5-112-1 |