多様性生物学研究室の学生が学会論文賞を受賞

2021年9月2日

多様性生物学分野・増田隆一教授の研究室の博士後期課程大学院生・遠藤優さん(理学院 自然史科学専攻 多様性生物学講座IV)が、理学部生物科学科生物学専修4年生時に研究実習として取り組んだ成果を英文雑誌 ”Mammal Study“ に発表しました。この度、その論文が、2021年度日本哺乳類学会論文賞を受賞しました。

受賞論文:Endo Y, Liang-Kong L, Koji Y, Jai-Chyi PK, Shih-Wei C, Yen-Jean C, Keiji O, Shuuji Y, Anezaki T, Kaneko Y, and Masuda R. (2020) Introduction and expansion history of the masked palm civet, Paguma larvata, in Japan, revealed by mitochondrial DNA control region and cytochrome b analysis. Mammal Study 45 (3): 243-251.

以下、遠藤優さんによる解説です。

論文内容:日本では外来種と考えられているハクビシンのミトコンドリアDNAを調べることによって、ハクビシンが日本にいつ、どこから移入し、どのように分散したのかを、過去の分布情報やこれまでのDNA分析の結果と照らし合わせることで明らかにしました。