2023年7月11日、北海道大学大学院理学院 優秀研究奨励賞の授賞式が執り行われました。今年度は数学専攻1名、物性物理学専攻1名、宇宙理学専攻2名、自然史科学専攻8名の計12名が本賞を受賞しました。
2023年度(令和5年度)理学院優秀研究奨励賞 受賞者リスト
会場となったのは90年の歴史がある理学部本館大会議室です。12名の受賞院生(1名欠席)に対し、永井隆哉理学院長が祝辞を述べた後、一人一人に賞状と記念品が手渡されました。
永井理学院長からの祝辞
本日は理学院優秀研究奨励賞受賞おめでとうございます。
この賞は、理学院の担当教員を指導教員として日本学術振興会特別研究員制度(JSPSフェローシップ)に申請し、採択、あるいは、残念ながら不採択であったものの、理学院博士後期課程における研究のステップアップが十分に期待できる学生を表彰するものです。
今回受賞した12人の皆さんは、4名が特別研究員に採択され、残りの8名もアンビシャス博士人材フェローシップ、あるいは、DX博士人材フェローシップ制度に採択されており、博士後期課程の3年間は少なくとも経済的なことを心配せず自身の知的好奇心に駆動された研究に取り組むことができると安心しています。これを機に、より一層研究に注力、精進を続け、ぜひ標準修了期間の3年内に学位を取得してください。
私の経験からすると、大学院生の時は研究がとても楽しい時期だと思います。研究者生活の中で一番自由な発想で、かつ、集中して研究できるからです。未知な現象の解明を目指すのが理学の研究です。予想通りの結果が出るときもありますが、そうならない時も多いです。そのたびに、喜んだり、落ち込んだりすると思います。しかし、後になって振り返ると、なぜうまくいかなかったかを考え、次どうしたらいいかを考えることも実は研究の醍醐味であり、貴重な時間の過ごし方です。ぜひ、博士後期課程3年間、研究の進捗に一喜一憂しながら研究中心の生活を楽しんでください。皆さんが研究に打ち込めるように、私たち理学院の教職員はサポートを惜しみません。
改めまして、本日は理学院研究奨励賞の受賞おめでとうございます。