研究トピックス
最近の論文から
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2017.06.09最近の論文からアブラナ科野菜における熱活性型レトロトランスポゾンとエピジェネティックな制御について形態機能学講座IIIの伊藤助教グループは、アブラナ科の野菜17種類を用いて、熱活性型レトロトランスポゾンの配列の保存性や高温ストレス応答について解析しました(トランスポゾンの説明はこちら)。その結果、実験に用いた全ての野...
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2017.05.22最近の論文からシロイヌナズナ自然集団における遺伝的多様性の解析形態機能学講座IIIの伊藤助教グループは、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて高温で活性化するレトロトランスポゾンについて解析しました。シロイヌナズナの生息地は世界の温帯に広く分布しており、1,000を超える自然集団が...
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2017.05.17最近の論文から絶滅危惧種アマミトゲネズミのiPS細胞から卵子と精子を作出生殖発生生物学系の黒岩麻里教授が研究材料としているアマミトゲネズミ(Tokudaia osimensis)のiPS細胞が樹立されました。本研究は、宮崎大学、理化学研究所、京都大学、滋賀医科大学との共同研究です。なお、北海...
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2017.04.05最近の論文からゴキブリはメス集団だけで生き延びる行動神経生物学系の水波誠先生と大学院生である加藤巧さんらは、電子科学研究所の西野浩史助教らとの共同研究で、ゴキブリの単為生殖に関する新しい発見を論文発表しました。以下は加藤さんによる解説です。 一部の動物には、オスのいな...
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2017.04.05最近の論文からCa2+シグナルが植物体内の栄養バランス統合シグナルとして働くことを発見形態機能学系の山口淳二先生と佐藤長緒先生のグループが、植物の栄養バランスを調節するための新しいメカニズムを発見して論文発表しました。本学科出身の安田盛貴博士が中心的な役割を果たした成果となっています。以下、佐藤先生による...
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2017.03.03最近の論文から硝酸誘導性の植物成長促進を制御する鍵因子BT1/2を単離形態機能学系の佐藤長緒先生と山口淳二先生のグループが、植物の硝酸応答に関する新しい発見を論文発表しました。東京大学の柳澤博士との共同研究となっています。以下、佐藤先生による解説です。 植物は、土壌中の無機窒素を同化するこ...
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2017.02.02最近の論文からニワトリ胚の卵巣発達には男性ホルモンが重要生殖発生生物学分野の黒岩麻里教授のグループが、ニワトリの卵巣発達と男性ホルモンの関係について明らかにしました。以下、黒岩先生による解説です。 男性(雄性)ホルモンは、オスらしさをつくるために重要な働きをもちます。ニワトリ...
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2017.01.23最近の論文から未分化細胞を介したトランスポゾンの転移誘導に成功!形態機能学系の伊藤秀臣助教を中心とする研究グループは、環境ストレスで活性化するトランスポゾン(用語解説はこちら)の転移誘導に成功しました。自然界でこのトランスポゾンは37℃程の高温に反応して転写が活性化します。しかし、転...
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2016.10.27最近の論文から本学科生まれのアフリカツメガエルのゲノム構造がNature誌に報告されました!本学科の卒業生である宇野好宣博士をはじめとする多くの日本人研究者が中心的役割を果たしたアフリカツメガエルのゲノム解読に関する論文がNature誌に掲載され、雑誌の表紙を飾りました。北海道大学からも福井彰雅博士が参加して、...
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2016.09.13最近の論文からトゲネズミの性決定メカニズムの一端が明らかにY染色体を持たない哺乳類であるトゲネズミの研究で著名な黒岩麻里教授のグループが、その性決定機構の一端を明らかにして論文発表しました。以下、黒岩先生による解説です。 私たちヒトをはじめとする有胎盤哺乳類では、性染色体の組み...
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2016.08.30最近の論文からDrosophila亜属のショウジョウバエは旧世界と新世界を行き来しつつ多様化を遂げた多様性生物学系の加藤徹先生と大学院生である福田洋之さんのグループが、ショウジョウバエの進化に関する興味深い発見を論文発表しました。以下、筆頭著者である福田さんによる解説です。 ショウジョウバエは世界中に分布する小さな昆虫...
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2016.08.25最近の論文から古代魚のミネラルコルチコイド受容体の単離生殖発生生物学系の勝義直教授のグループが、ホルモン受容体の進化に関する重要な発見を論文発表しました。北海道大学のプレスリリースでも紹介されていますが、以下は勝先生ご本人による解説です。 ヒトの内分泌制御を司るステロイドホ...