生き物紹介 カヤモノリ 世界中の温帯・寒帯沿岸に分布し、日本でも普通に生育している褐藻です。これまでは1種とされてきましたが、実は4-5種が含まれているらしく、世界各地の材料を集め研究を進めています。(小亀一弘) フィールドで観察される藻体は、配偶体(配偶子をつくり、生殖を行う世代)に相当しますが、顕微鏡でなくては観察できないほどの小さな胞子体世代がカヤモノリの一生の中には見られます。受精は雌性配偶子と雄性配偶子の大きさが等しい同型配偶子接合です。(長里千香子)