鷲尾 健司助教/WASHIO, Kenji
地球全体を見渡した場合、生命はヒトの活動も含めて一つの大きなシステムとして機能しています。そのため、いかなる生き物も、この地球上に単独で存在することはできません。さらに、地球資源が決して永続的ではないことも、我々は既に悟っています。ヒトと地球がこれからも共存していくためには、まず自然が引き起こす現象をよく理解して、それらを保全する生き物の本質を読み取ることが必要です。そのため本研究室では、自然界に見出された様々な生物機能を利用して、環境をマネジメントする新規な手法を開発することにより、地球と人類にとって好ましい未来に向けた環境創造に寄与することを目的に研究しています。
現代を象徴するのに情報化社会、知識社会という言葉がよく使われます。このような流動的な社会では、物事の価値観はどんどん変わって行きます。大学院というと、頭の硬い専門家の集団であると思われがちですが、科学の現場においても、研究の本質は様々に変化してゆきます。特に生物学は、ゲノム科学や再生医学に代表されるように、近年飛躍的に進歩を遂げた学問の一つであると評されています。そのような状況では、科学者としても、色々と価値観を変えて研究に臨まなければなりません。その際には、創造性に富んだ思考力や、強力な個性が必要となります。そのため若い時分には、メディアや対人関係を通して、自分らしさを追求してもらいたいと思います。
参考文献
- レイチェル・カーソン (著)、青樹簗一(訳) 「沈黙の春」 新潮文庫
- 北海道大学大学院環境科学院編 「環境修復の科学と技術」 北海道大学出版会
遺伝子制御
遺伝子の発現調節システムは、すべての生命活動の基礎をなす仕組みであり、生命の営みを語る意味で、その本質の解明は、欠くことができない研究課題となっています。遺伝子科学では、古典的な遺伝学から先端ゲノム科学にいたるまでの幅広い知識が必要です。(鷲尾健司)
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環境科学
「環境の世紀」と称される21世紀においては、地球全体を人類の活動を含む一つのシステムと捉えた新しい考え方が必要です。環境科学とは、全地球的視野に立った教育・研究を通して、人類が直面している様々な環境問題に対処できる人材を育成する学問です。(鷲尾健司)
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植物科学
植物は、光合成システムにより地球環境を保全しています。また、食糧や農作物として我々の生活の根幹を支えています。これら植物の営みを理解した上で、究極には、その機能を飛躍的に向上させて、人類にとってあるべき未来に役立てようとする学問です。(鷲尾健司)
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微生物生産
微生物は自らの必要に応じて、色々な物質を生産します。その中には、我々にとって有益なものも多いと思われます。自然環境中の微生物群より、未知の生理活性物質を見出し、その生産プロセスや機能を理解した上で、我々の生活の改善に役立てようとしています。(鷲尾健司)
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北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コ-ス
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FAX: 011-706-2281
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