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形態機能学系の学生さんが学術研究奨励金を獲得

形態機能学講座IIIの伊藤助教グループ、博士課程2年の野沢紘佑さんが「内在性熱活性型レトロトランスポゾンの育種への応用」という研究課題で、三島海雲記念財団から学術研究奨励金をいただきました。三島海雲記念財団は、自然科学(食の科学、食と健康など)から人文科学(アジアの史学、哲学、文学など)まで幅広く、将来の発展が期待できる優れた研究者を支援しています。自然科学分野では、39件の採択課題のうち学生は、野沢君を含めて7件でした。以下、野沢君からのコメントです。

当研究室では、シロイヌナズナを用いて環境ストレスで活性化するトランスポゾンの制御機構の研究を進めてきました。その一環で、未分化細胞を介してトランスポゾンの転移を誘導することに成功しました。今回の課題ではこの技術を品種改良などの育種に応用できないかというコンセプトで研究を進めており、育種上重要な植物で塩害などの環境ストレスに強い植物の作出を目標にしています。実用化できる技術を目指し研究に努めたいと思います。