スーパーコケ植物を宇宙で開発~JAXA国際宇宙ステーション「きぼう」利用フィジビリティスタディに採択~
2016.01.19
形態機能学系・植物発生進化制御学分野の藤田知道先生の研究課題「宇宙におけるコケ植物の環境応答と宇宙利用(スペース・モス)」が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の平成27 年度「『きぼう』利用フィジビリティスタディテーマ」に採択されました。ゲノム解読の完了したモデルコケ植物ヒメツリガネゴケを用いた宇宙実験をJAXA、九州大学、京都工芸繊維大学、富山大学などの研究チームとともに目指します。
コケ植物は、地球上のさまざまな極限環境にもっともよく適応し、広く分布している陸上植物です。人類の宇宙居住に向けた大きな夢に向かう一歩をコケの力を借りて踏み出します。
詳細は、北海道大学のプレスリリース(http://www.hokudai.ac.jp/news/160107_sci_pr.pdf)ならびにJAXAのテーマ説明(http://iss.jaxa.jp/kiboexp/participation/application/2015_kibo-utilization-theme_select.html)をご覧下さい。
「きぼう」実験に用いる予定のヒメツリガネゴケ(Physcomitrella patens)
土のない乾燥した高温のアスファルトでも生育するコケ植物
「コケ植物は、陸上の厳しい環境変動を5億年近く前から生き延びてきた植物です。その歴史は、人類よりもはるかに長く、多くの試練をかいくぐってきました。コケ植物の能力、しくみから私たちは多くを学ぶべきだと思います。(藤田先生)」