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アブラナ科植物に保存された環境ストレス活性型トランスポゾン研究成果を発表 (伊藤助教)

アブラナ科植物に保存された環境ストレス活性型トランスポゾンの研究成果を発表
(形態機能学講座伊藤秀臣助教)
私たちは、このたびアブラナ科植物数種のゲノム配列を比較解析することで、”高温ストレスで活性化するトランスポゾン”のゲノム進化について研究しました。その結果、このトランスポゾン配列は、ダイコンやブロッコリーを含むアブラナ科植物に広く保存されていることが明らかとなりました。さらに、興味深いことにいくつかの種では高温ストレス環境下で転写活性を示しました。このことからも、環境ストレスによって活性化したトランスポゾンが何らかの原因で転移すると、宿主植物のゲノム構造に大きな改変がおき、時には劇的なゲノム進化を生み出すのではないかと考えられます。今後は、実際にストレス環境下で育てたアブラナ科植物を用いて品種改良などの応用面の研究にも貢献できればと思っております。以上の研究成果はこちらの論文(Gene, 2013年1月号)よりご覧いただけます。