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山下正兼教授が日本動物学会賞を受賞

生殖発生生物学系の山下正兼教授が「卵成熟を最終的に誘起する仕組みの解明:卵成熟促進因子(MPF)の形成/活性化機構における普遍性と多様性」の功績により、平成27年度の日本動物学会賞を受賞されました。この賞は、学術上有益で動物学の進歩発展に重要な貢献をなす業績を挙げた研究者に贈られるもので、新潟市で開催された日本動物学会第86回新潟大会期間中の2015年9月18日に表彰式が行われました。

表彰式の後には山下教授ご自身による受賞記念講演が行われ、学生時代に出会ったクモヒトデに端を発する一連の研究を短時間でわかりやすく解説してくださいました。この中では、さまざまな動物のMPFを高い精度で精製した成果や、MPFのリン酸化に関する徹底した解析、さらにはMPFを構成するサイクリンBの翻訳に関する成果などをお話してくださいました。その結果、卵成熟のメカニズムには種による違いつまり多様性と多くの種に共通した普遍性の両面があることを明らかにしました。これらの成果はこの分野の研究を常に先導するものであると同時に大きな発展性を持つものであり、山下教授の功績の大きさを改めて感じるところとなりました。

受賞者講演のようすDSC05118b

賞状とともに笑顔の山下教授DSC05114b