表現論セミナー 超平面配置の高階微分作用素と微分作用素環（中島 規博）

中島 規博 (名古屋工業大学)

超平面配置の定義多項式で生成されるイデアルを保存する微分作用素の全体を超平面配置の高階微分作用素とよぶ。超平面配置の座標環の微分作用素環は、多項式加群として階数で斉次な微分作用素の直和であることが知られている。また、特に階数が１の時には、多項式加群として自由な微分作用素加群は自由配置と呼ばれ、豊富に研究がなされている。Holmは、自由配置の理論で成り立ついくつかの定理が、高階の微分作用素加群にも一般化できることを示し、超平面配置の微分作用素環への応用を試みた。本講演では、現時点で知られている超平面配置の高階微分作用素の理論とHolmが提唱した問題への回答を紹介する。

(対面のみ開催)