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数理物理セミナー: 有限体積上の Pauli-Fierz ハミルトニアン関する汎積分表示の構成について(小林 昭宏 )

Event Date: Feb 22, 2024

Time: 11:30-12:15

Place:理学部3号館 3-210

Speaker:小林 昭宏 氏(北海道大学)

Title:有限体積上の Pauli-Fierz ハミルトニアンに関する汎積分表示の構成について

Abstract:汎関数積分表示(または経路積分法)は非相対論的場の量子論を厳密に解析する上で有効な方法の1つである. 無限体積上の Pauli-Fierz ハミルトニアンの研究において, 汎関数積分表示を用いたものは数多くある. ここでは有限体積 (特に直方体) 上のPauli-Fierz ハミルトニアンの汎積分表示を Feyman ポテンシャルを用いて構成したい. さらに, その応用として, 量子電磁場と相互作用する多電子系の厳密解析を計画している (ランダムループ展開等). この講演では, これらの目標を達成する第一歩として, ベクトルポテンシャルが古典的な場合(Pauli ハミルトニアンとも呼ぶ)の汎関数積分表示の構成とその応用について主に発表する.