Event
日本数学会北海道支部講演会・支部総会
Event Date: Dec 17, 2020
開催日時
2020年12月17日 15:00–2020年12月17日 17:30
場所
Zoomによるオンライン開催 (参加を希望される方は,下記「参加登録」よりお申し込みください.後日,Zoomミーティングのurlをメールでお知らせいたします . 登録後一週間以内にミーティングのurlが届かない場合は世話人の田邊顕一朗(ktanabe(at-mark)math.sci.hokudai.ac.jp)まで連絡を下さい.)
講演者
松田 一徳(北見工業大学)・秦泉寺 雅夫(岡山大学)
<プログラム>
15:00–16:00 松田 一徳
タイトル:単項式イデアルの環論的不変量の相互関係について
アブストラクト : 次元、深度は重要な環論的不変量である。一般に「次元は深度以上」という関係が成り立っており、両者が一致する環は Cohen-Macaulay 環と呼ばれ、多くの良い性質を持つ環として知られている。また、(Castelnuovo-Mumford) 正則度およびh多項式の次数も重要な環論的不変量であり、Cohen-Macaulay 環に対して両者は一致することが知られている。
本講演では、上記4種の環論的不変量の相互関係について、多項式環の単項式イデアルによる剰余環における結果を紹介する。前半は一般の単項式イデアルの場合の結果、後半はエッジイデアルの場合の結果を話す予定である。
本講演の内容は、日比孝之氏(大阪大学)、木村杏子氏(静岡大学)、土谷昭善氏(東京大学)、菅野裕樹氏(大阪大学)、Adam Van Tuyl 氏(McMaster 大学)との共同研究に基づく。
16:00–16:10 休憩
16:10–17:10 秦泉寺 雅夫
タイトル:射影超曲面のミラー対称性の研究について
アブストラクト : 私が北大在籍中に行った研究において大きな柱となったのは、やはり射影超曲面のミラー対称性の研究だと思います。北大にいた20年間でこの研究は大きく進展し、2点付きCP^{1}からCP^{N-1}への擬写像のモジュライ空間の構成を突破口として射影超曲面の種数0のグロモフ‐ウィッテン不変量についてのミラー定理の幾何学的証明の着想までたどり着きました。本講演では、擬写像のモジュライ空間の構成とミラー定理の幾何学的証明のアイディアの説明に重点を置き、数学者による証明としてはどこを補う必要があるかを解説したいと思います。
17:10–17:30 支部総会
世話人:後藤良彰(小樽商科大学),田邊顕一朗(北海道大学)
注記:
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