コケ植物の進化発生細胞生物学に関する総説を発表
Oct 01, 2021
形態機能学系の藤田先生と楢本先生は東北大学と共同で、コケ植物の最新知見から植物細胞の機能を考察する総説論文を発表しました。これまで植物の研究においては、維管束植物(シロイヌナズナ、イネなど)を用いた研究が中心に行われてきましたが、最近では、より多様な植物種における遺伝子の機能を比較・解析することが可能となってきています。本総説では、植物が陸上進出したときの形態に近いと考えられているコケ植物に焦点をあて、植物細胞の機能がどのように進化してきたのかについて考察しています。
詳細は北大のプレスリリースで読むことができます。
ゼニゴケとヒメツリガネゴケの成長の様子。ゼニゴケ葉状体(左上)、クロロフィル蛍光とFM1-43の2重染色像(右上)、tubulinGFPとHistoneH2B:RFPの2重染色像(左下)、ヒメツリガネゴケ茎葉体(右下)。
発表論文:Satoshi Naramoto, Yuki Hata, Tomomichi Fujita, Junko Kyozuka (2021) The bryophytes Physcomitrium patens and Marchantia polymorpha as model systems for studying evolutionary cell and developmental biology in plants. The Plant Cell (in press)(doi: 10.1093/plcell/koab218)