生物科学科(生物学)出身の大学院生が留学から帰国しました。
生物科学科(生物学)出身の大学院生が留学から帰国しました。
日本学術振興会優秀若手研究者海外派遣授業(特別研究員)に採択された佐古香織さん(生命科学院博士3年)が海外留学を終え,帰国されました。
派遣期間:2010年4月15日~9月11日
派遣場所:Cold Spring Harbor研究所Lippman lab
留学先では,トマトの相転移に伴うメリステムのエピジェネティックな変化の解析を行いました。トマトは有限花序であり,3つの異なるメリステムをもちます。この3つのメリステムそれぞれが,異なった発生を行うことで,花芽と分枝が展開されます。佐古さんは,これらメリステムの違いがエピジェネティックな制御を受けている可能性について解析を試みました。
佐古さん談: Cold Spring Harbor研究所は,生物学をリードする世界的に有名な研究所です(写真1,2)。CSHLはトップレベルの研究が行われているだけでなく,多くのミーティングやコースが開かれています。これには世界中から多くの研究者が訪れ,活発な議論が繰り広げられています。私も研究の合間に,いくつかのミーティングに参加させていただき,多くの刺激を受けることが出来ました。加えてCSHLには,様々な国から短期留学生が訪れています。こうした留学生とも交流を深めることができたことは良い経験となりました。
私を受け入れてくださったLippman先生は,毎日ラボのメンバー(写真3)と熱い議論を行い,次々と新しいアイディアを思いつかれていました。Lippman先生の研究への姿勢からは,たくさんのことを学びました。
今後,この経験を生かして,現在進めている研究を発展させていきたいと思います。
写真1 研究所玄関にある二重らせんのモニュメント
写真2 研究室の外観
写真3 研究室メンバーと