研究者情報

池内 和忠

助教

IKEUCHI Kazutada

複雑な天然物を巧みに化学合成する

化学部門 有機・生命化学分野

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研究テーマ

天然物の全合成とそれを志向した反応開発

研究分野有機化学, 有機合成化学, 反応開発
キーワードアミノ酸, 複素環化合物, ポリフェノール, 糖化合物, テルペン

研究紹介

自然界には顕著な生物活性を有する天然物が多数存在するため、新規医薬品のリード化合物の宝庫といえます。しかし、単離・精製過程の煩雑さや化合物の安定性の問題からほとんどの生物活性天然物は微量しか得られてきません。特に、多数の不斉中心や環構造を有する天然物は量供給が難しく、創薬研究への展開が困難であるのが現状です。私は容易に入手可能な化合物から様々な有機反応を駆使して、効率的に複雑構造を有する天然物を合成することを目標に研究を行っています。北海道大学に着任するまではアミノ酸、複素環化合物、ポリフェノール、糖化合物を主に合成してきました(図参照)。現在はテルペノイドやアルカロイドを主な標的天然物としており、将来的には合成天然物をシードとしたケミカルバイオロジー研究や創薬研究に発展していきたいと考えています。また並行して反応開発研究にも取り組んでおり、全合成研究に利用できるような新たなコンセプトの反応の創出を目標としています。

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これまでの標的天然物の代表例

代表的な研究業績

Synthesis of double-13C-labeled imidazole derivatives, H. Ouchi, T. Asakawa, K. Ikeuchi, M. Inai, J.-H. Choi, H. Kawagishi, T. Kan, Tetrahedron Lett., 2018, 59, 3516–3518.
Non-enzymatic Oxidation of a Pentagalloylglucose Analog to Ellagitannins, S. Ashibe, K. Ikeuchi, Y. Kume, S. Wakamori, Y. Ueno, T. Iwashita, H. Yamada, Angew. Chem. Int. Ed., 2017, 56, 15402–15406.
Practical synthesis of natural plant-growth regulator 2-azahypoxanthine, its derivatives, and biotin-labeled probes, K. Ikeuchi, R. Fujii, S. Sugiyama, T. Asakawa, M. Inai, Y. Hamashima, J.-H. Choi, T. Suzuki, H. Kawagishi, T. Kan,Org. Biomol. Chem. 2014, 12, 3813–3815.
Stereocontrolled total synthesis of sphingofungin E, K. Ikeuchi, M. Hayashi, T. Yamamoto, M. Inai, T. Asakawa, Y. Hamashima, T. Kan, Eur. J. Org. Chem., 2013, 6789–6792.
Catalytic Desymmetrization of Cyclohexadienes by Asymmetric Bromolactonization, K. Ikeuchi, S. Ido, S. Yoshimura, T. Asakawa, M. Inai, Y. Hamashima, T. Kan, Org. Lett., 2012, 14, 6016–6019.
学位博士(薬学)
自己紹介

香川県出身で、元高校球児でした。プロ野球観戦が趣味です。

学歴・職歴2008年 静岡県立大学薬学部製薬学科 卒業
2010年 静岡県立大学大学院薬学研究科製薬学専攻 修士課程修了
2013年 静岡県立大学大学院薬学研究科 製薬学専攻 博士課程修了
2013年 静岡県立大学薬学部医薬品製造化学分野 特任助教
2014年 コロラド州立大学 Robert M. Williams 教授 博士研究員
2015年 関西学院大学理工学部 助教
2018年-現職
所属学会日本薬学会, 日本化学会, 有機合成化学協会
居室理学部6号館 6-07号室