研究者情報

山口 淳二

教授

YAMAGUCHI Junji

生き物の姿は環境適応の履歴

生物科学部門 形態機能学分野

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研究テーマ

生物の環境適応戦略とその分子機構

研究分野植物科学, 生化学
キーワード環境適応, 免疫, 細胞死, 栄養素代謝, ゲノム科学, ユビキチン・プロテアソームシステム

研究紹介

地表に固定したまま生きる植物は、厳しい外界の環境変化に対して、細胞・組織内の微環境を変化させることで生存を図ります。この環境適応過程は、遺伝的プログラムとともに様々の外部環境シグナル伝達が最終的に統合された結果として決定されるものです。その過程では、細胞内の物質代謝・輸送系等の内的な調節を促しながら、細胞死、成長相の転換等が進行し、最終的には植物の形さえも変化させることになります。私たちは、高等植物のみが有するこのような環境適応ダイナミズムの解明を最終目標としています。そして、その延長として、重要な遺伝子(群)を利用することで、私たち人間社会あるいは地球環境に有益な植物・作物を作り出すことを目指しています。

代表的な研究業績

Arabidopsis CBL-interacting protein kinases regulate carbon/nitrogen-nutrient response by phosphorylating ubiquitin ligase ATL31, S.Yasuda, S. Aoyama, Y. Hasegawa, T. Sato amd J. Yamaguchi, Mol. Plant, 2017, 10, 605-618.
ABI1 regulates carbon/nitrogen-nutrient signal transduction independent of ABA biosynthesis and canonical ABA signalling pathways in Arabidopsis, Y. Lu, Y. Sasaki, X. Li, T. Matsuura, IC. Mori, T. Hirayama, T. Sato and J. Yamaguchi, J Exp. Bot., 2015, 66, 2763-2771.
Phosphorylation of Arabidopsis ubiquitin ligase ATL31 is critical for plant C/N-nutrient response under control of 14-3-3 stability, S. Yasuda, T. Sato, S. Maekawa, S. Aoyama, Y. Fukao and J. Yamaguchi, J. Biol. Chem., 2014, 289, 15179-15193.
The carbon/nitrogen regulator ATL31 controls papilla formation in response to powdery mildew fungi penetration by interacting with SYP121 in Arabidopsis. S. Maekawa, N. Inada, S. Yasuda, Y. Fukao, M. Fujiwara, T. Sato and J. Yamaguchi, Plant Physiol. 2014, 164, 879-887.
Ubiquitin ligase ATL31 functions in leaf senescence in response to the balance between atmospheric CO2 and nitrogen availability in Arabidopsis, S. Aoyama, T. Huarancca Reyes, L. Guglielminetti, L. Yu, Y. Morita, T. Sato and J. Yamaguchi, Plant Cell Physiol., 2014, 55, 293-305.
学位農学博士
学歴・職歴1986年 名古屋大学大学院農学研究科博士課程後期生化学制御専攻 修了
1986年 日本学術振興会海外特別研究員(米国ロックフェラー大学留学)
1987年 名古屋大学農学部助手
1995年 名古屋大学生物分子応答研究センター助教授
2001年 北海道大学大学院理学研究科生物科学専攻(生物学)教授
2003年 科学技術振興調整費研究領域主管(平成21年5月)
2009年-現在 北海道大学大学院理学研究院教授(配置換え)
2014-2016年 北海道大学大学院生命科学院長
2014年-現在 北海道大学副学長
所属学会日本植物細胞分子生物学会, 日本植物生理学会
居室理学部5号館