教員

日本列島の生物はおもしろい

鈴木 教授/SUZUKI, Hitoshi

生態遺伝学系
研究分野
分子系統地理学
研究テーマ
小型哺乳類の系統進化

生物は遺伝情報を刻々と変化させ、変化する環境の中を生き抜いています。この日本列島にも多くの生物種が生息し、進化のドラマが展開されています。遺伝子の比較から、列島には過去数百万年前間、順次大陸から複数系統の哺乳類が渡来し、現在に至っていることが分かってきました。日本という新しい空間で生物はどのような生き方をしているのかに興味を持っています。列島には北海道、本州、四国、九州を始めとする多くの島々で構成され、本州は地形的に複雑です。モグラ類、ネズミ類などで地理的変異の状況を明らかにすることで、系統はなぜ分化するのかという問題にとりくんでいます。

メッセージ

私たちの研究室には純粋に哺乳類の進化史に興味を持つ学生が集まり研究を行っています。日本列島に生息する小型哺乳類を中心に研究を進めており、その奥深さを堪能する毎日です。日本の哺乳類の歴史を研究するには大陸の種との比較が重要で、ロシア、韓国、中国、インドネシア、オーストラリアの研究者とも共同研究を行っています。

参考文献

  • 「第10章小型哺乳類」, 159-174 (小池裕子,松井正文:『保全遺伝学』 東京大学出版会,東京) 2003
  • アジアのネズミ類相の成因に関する時空間要因 94-110.「動物地理の自然史」 増田隆一、阿部永編 北海道大学図書刊行会 2005
  • ネズミ類にみる生物の進化と外来種問題 エコソフィア 第17号 36-40. 2006

遺伝的多様性

同じ種でも、個体間や地域間で違いが認められ、一つの遺伝子をとってみてもさまざまなタイプが存在します。これを多型と呼びますが、その多型性の度合いはその生物種の歴史や遺伝子の進化的動態を反映していると考えられています。(鈴木仁)

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系統分化

集団や種を系統と呼ぶことがあります。一つの系統が複数になることが系統分化ですが、実際の生物系統がいつ頃、どのような理由で分化したのかはその生物の進化的背景を理解する上で重要です。遺伝子の変異に基づく系統分化の解析が重要な鍵を握っています。(鈴木仁)

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進化

生物は遺伝情報を持ち、そこには新しい変異が絶え間なく生じます。そこにはゲノムの柔軟性が関与し、遺伝子は様々な原因で変化します。また、新しい環境を生き抜くため、新しい変異が集団中に広がり、種は形態、機能的に変化します。(鈴木仁)

生物が長い時間の間生命を受け継いでこられたのは進化の仕組みがあったおかげですし、そもそも生物の誕生も進化によるものです。多様な生物も進化の産物であり、生物の進化の歴史を知ることは生物分類にとって大変重要です。(小亀一弘)

エビもカニもミジンコも、5億年くらい前には1種類の動物でした。時間とともに小さな変化が積み重なって進化したことは確かなのですが、どのようにして小さな変化が起こり、大きな変化になるのかを研究するのが進化学です。

コケムシ類は化石記録も豊富にあるため、包括的な進化研究の格好の材料といえます。(マシュー・ヒル・ディック)

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日本列島

日本列島は固有種が多く、世界的にも生物多様性の「ホットスポット」の一つとして認められています。列島には数千万年前に系統分化したニホンヤマネを始めとして、世界に誇るべき固有の系統が生存しており、その保全学的研究が進められています。(鈴木仁)

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